「私は良いと思うのですが・・・。」ラブリーボーン てつ3号さんの映画レビュー(感想・評価)
私は良いと思うのですが・・・。
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父として14歳の娘を殺された恨みは計り知れなく、すべてを犠牲にしてでも復習に執念を燃やし、娘の無念を晴らす。
娘を持つ父親としては理解できます。
時間とともに忘れなければと無理に心の奥底にしまい込もうとする家族の気持ちもわかります。
あんな事件がなければ家族はずっと幸せに暮らして行けたでしょう。
たった一人の身勝手な犯罪者のために家族の一人一人が傷つき悲しみ、憎しみを持って生きる事になるのです。
でも憎しみからは何も生まれない。次の罪を生むことになる。
正直、よくある筋書きです。
でも、誰かがメッセージとして残さなければ誰も気に止めず、見過ごされてしまいそうなこと。多くの人たちが他人事ととらえがちです。
だからこそあえて「ラブリー・ボーン」という作品を作ったのだと思います。
ラストのスージーとレイのキスシーンは感動した。
胸が熱くなった。
ただ、この作品で気になったのは天国のシーンが多いこと。
このシーンはカットしてもいいのではと思うところがいくつかあった。この天国のシーンを多用することで、作品自体が多くの人たちに好き嫌いを分ける結果になったように思うのですが・・・。
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