「私にはよくわからない世界観でした。。。」ラブリーボーン macaronさんの映画レビュー(感想・評価)
私にはよくわからない世界観でした。。。
14歳の少女を失った家族の再生の物語
だと思って
この作品を観に行きました
だから、そういう作品であってほしい、という
私の気持ちが、ちょっと強すぎたから
見にくかったのかな
と思います
ただ、私が納得がいかなかったのは
スージー(主人公です)を殺してしまった犯人が、
逃げまわり、そして受けるべき処分を受けないということ。
まるで、その殺人が肯定されているかのように感じられてしまって、
憤ったまま物語は終わっていきました。
なぜ、スージーは殺されてしまったのか
(ぼんやりとした答えは出てくるものの。。。)
なぜ、スージーの母親は出て行ってしまい、
そして戻ってきたのか
なぜ、スージーの祖母はいいかげんなのか
なぜ、スージーの父親は、衝動に駆られ、復讐を試みたのか
なぜ、スージーの遺体はあの型で処分されなければいけなかったのか。。。
あまりに残酷で、
希望が持てない。
でも、現実は、もしかしたらこんなものかもしれません。
もやもやしたまま。
いろんなことは、晴れないまま。
人は、思い通りには動いてなどくれないまま。
誰も、救ってなどくれないまま。
だけど。
個人的な好みではありますが、
私は、映画は現実逃避の場であってほしいと思う…
からか、
とにかく後味が悪い。
だから、なんだかすっきりしないこの作品を、
「よかった」とはどうしても言い難い。
冒頭の、家族のシーンがとてもあたたかく、
心地よいからこそなおさらです。
だけど、ただひとつ、ひっかかること。
理解できなかった、と思った理由のひとつに、
「死後の世界」の存在があるとも思いました
私自身の中には、
「死後の世界」への理解がない。
どういうものか、そういったものが存在しているのかどうか
想像すらしたことがなかった。
だから、この映画が語りかけてくるものが
まったくこころに入り込んでこないのかもしれない、と。
改めて、自分の信じている世界観について
疑問をもってしまうような映画だったのかもしれません。
でも。。。
やっぱり好みではありません。はい。
スージーが殺されてしまったシーンなど
比喩的ではありますが
結構グロかったです。。。
比喩的にすることで、
そういったことを面白がりたい映画ではないんだよ、
という姿勢が感じられた気がして、
その意味では共感を持てましたが。。。