劇場公開日 2010年1月29日

  • 予告編を見る

「幻想を生きる(死)、現実を生きる(生)」ラブリーボーン ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5幻想を生きる(死)、現実を生きる(生)

2010年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

主演のスージー役、シアーシャ・ローナンちゃん可愛かった~w
「つぐない」のライアー少女だったんですねw知らなかった。
こんな可愛い子が変態に殺されちゃうというトンデモ映画なんですねわかります。
なるほど、シアーシャちゃんと死後世界のビジュアルがこの映画の肝ですよね。

うん、そう。ビジュアルです。ビジュアルが段違いに凄いッ!
いや…凄いというより綺麗。美麗。兎に角、美しい。
山々から眺める雄大な景色、花咲き乱れる草原、幻想的な湖、既成感を打ち破る圧倒的景観の数々。
こんな世界だったら、死ぬのもアリ(!?)かも(イヤイヤ、死にませんよw)
このビジュアルだけでも、断然観に行く価値アリです。

んで、肝心のストーリーですが…これは、好みがハッキリ分かれる気がしますね。まあ、ストーリーというより、ラスト、クライマックスに…なんですけど。
物語の進行、娘を失った家族の苦悩、変態野郎の自己中妄想、息を呑むほどのサスペンス。
どの要素も、全く映画を中弛みさせず、緊迫感を持って鑑賞させる手腕は流石、ピーター・ジャクソン御大。
だからこそ、です。だからこそ、ラストが賛否を分かつ結果になる気がします。

美しき家族の再生とみるか、因果応報と捉えるか、ハッピーエンドなのかアンハッピーなのか…
まあ、スージーが死んだ時点で、ハッピーとは縁遠いんですけどね。

自分の感想は、「え?そうなっちゃう?」でしたw

そこを踏まえて、観てみるのも面白いかもしれません。

ロロ・トマシ