「ボンドはボーンに非ず」007 慰めの報酬 The Dudeさんの映画レビュー(感想・評価)
ボンドはボーンに非ず
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冒頭から矢継ぎ早に猛烈なアクションシーンが繰り出される。『ボーン・アルティメイタム』のような(アクションシークエンス監督は同じ)接写のリアル指向だが、似て非なる出来映えだ。
まず、この映画のアクション・シークエンスには緩急がない。緩急のないアクションはハデでも退屈だ。そして、相手との位置関係が掴みづらい。編集が細かいだけで雑だからだ。最後に、相手やボンドの表情が見えない。感情移入させないのだ。これらはポール・グリーングラスとマーク・フォースターのアクション映画監督としての力量の差から出るものだろう。
ボンド映画がこれじゃあいかん!ボーンのバッタもんとじゃ情けない!と前半は怒り心頭だが、徐々に本作は例外的なボンド映画であることが分かり安堵した。そして、最後に来たかガンバレル!!!!OO7の誕生。秘密組織も登場したことだし、次回作でOO7調に戻ってもらいましょう。クレイグ・ボンドは相変わらず良いので、そこは損なわないよう多少のサプライズを含んだリニューアルを期待したい。
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