劇場公開日 2009年1月24日

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「女性に淡白なボンドは、ちょっと物足りない?」007 慰めの報酬 カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5女性に淡白なボンドは、ちょっと物足りない?

2009年1月18日

興奮

007としては第22作目、
ダニエル・クレイグとしては前作の
「カジノロワイヤル」からの二作目。
予告を見ていると、今回のボンドガール、
オルガ・キュリレンコとの濃厚なシーンが。。。

前回の「カジノロワイヤル」の一時間後から始まったお話は、
最初っからヒートアップ、物凄いカーアクションから始まる
少し落着いたと思ったら、直ぐに
敵を追っての寺院の屋根づたいの追い掛けっこと
濃厚なアクションが続き、場面はめまぐるしく展開していく。
やがて舞台を南米に移し、
今回の敵役、マチュー・アマルリック演じる政商のグリーンが現れる。
政商との争いだから、事態は複雑にもつれ
英国政府との関係も敵なのか味方なのかわからない。
スリリングな展開はこれでもかこれでもかと続いていく。
それを何とか事態を乗り切るのだが
乗り切った末の最後の結末で、
今回の敵役のマチューが政商の役だからなのか
彼とはひと思いに決着をつけれない羽目になってしまった。
その辺が少しすっきり感に欠けた。

アクションは流石007なのだが、
前回のカジノロワイヤルを正しく理解しておかないと
アクションを楽しめてもストーリーの理解に苦しむと思う。

さらに、007のお色気を楽しみにしている人へ、
予告編のオルガ・キュリレンコとのお楽しみシーンに関して、
この六代目のボンドは女にとても淡白だとだけ言っておきます。

カサキショー