劇場公開日 2009年2月20日

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「恐ろしい現実」チェンジリング Kさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0恐ろしい現実

Kさん
2014年8月23日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

悔しくて悲しくてどうしようもなくやるせなくなる映画でした。

アンジー扮するクリスティンは、どんな相手にでも挑める強く行動力のある女性です。
息子を取り戻すという目的を決して揺るがせず、どんな対応をされ、どれだけ腑煮えくり返ろうとも、目的の為にとにかく冷静に話を進めようとするその姿勢、余りの理不尽さに時に乱れる感情、気がつけばクリスティンと自分の感情が一緒になっていて、その焦りや苛立ち、葛藤がダイレクトに伝わってきます。

クリスティンが送った生涯、ラストの一言を自分に置き換えて考えてみましたが、とても言葉になりません。

人命がかかっているにも関わらず、真実を隠蔽し、己の地位や世間体を優先させようとする警察達の姿、
1人1人の、ほんのちっぽけな保身の連鎖に、どれだけの人が傷付き、翻弄され、時に命をも落とし得るか、
時代や立場関係なく、心に刻んでおかなければいけないと深く感じさせられました。

K