「リドリーっぽいラストかも。。。」ワールド・オブ・ライズ 百さんの映画レビュー(感想・評価)
リドリーっぽいラストかも。。。
近年のディカプリオはやっぱりいい!もう女性にキャーキャー言われるんじゃなく、映画好きな男性も納得してくれるであろう渋さがにじみ出てきたと思う。
クロウは、かなりいい意味で厭味なオヤジに化けていたし、わざわざ太っただけはある年の取り方だった。実年齢より大分老けて見える。ディカプリオの危険と対比するために、クロウが子供の送り迎えなんかしたりあまりにも平和なのを見せたかったんだろうけれど、ここまで老けさせたなら、クロウの子供の年齢はもう少し上でもよかったんじゃないか?すごく細かいところだけれどそこはちょっと合ってないような気がしないこともない。
前宣伝であまりにもこの二人の対比を宣伝していたからか、個人的にはハニ役のマーク・ストロングの重要度が際立った。ある意味で、勝ったのはハニ氏なわけで、そういうラスト、つまりアメリカに勝たせなかったような締め方は、「ブラックホークダウン」で米軍の失敗を見せてしまったリドリーだもんなと感じるし、イギリス人だからできるんでしょうねと勝手に納得している。
アメリカが勝つありふれたラストじゃないからこそ、説得力があるんだとも思う。
ちなみに、公開時に放送されていたインタビューで、クロウとディカプリオが初めて大作映画に出たのが同じ映画で、「クイック&デッド」だった。それ以来の共演で、お互い役者として成長したなー的なことを語っていたのを見てからこの映画を見たので、ちょっと感慨深かった。