劇場公開日 2017年11月23日

  • 予告編を見る

「変わりつつあるDCの路線、賛否ありそうですが私的には俄然面白くなってきました」ジャスティス・リーグ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0変わりつつあるDCの路線、賛否ありそうですが私的には俄然面白くなってきました

2017年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

「バットマンvsスーパーマン」を見た際は今後このシリーズはどうなってしまうのか、正直不安しかなかったのですが、よくここまで持ってきましたね、「ワンダーウーマン」でDC反撃の狼煙を感じさせてくれたので、一応期待はしてましたが、その期待に十分応えてくれた内容だったと思いました、私の中では及第点以上ですね、DC作品への苦手意識もだいぶ払拭されてきたので、今後が益々楽しみになりました。
逆に言えば重苦しく重厚なDCらしさはやや影を潜めたので、そっち路線が好きな方は肩透かしを食らった気分かも?マーベル路線、アベンジャーズ路線に限りなく近づいてきましたもんね、私はどちらかと言えばマーベル寄りなので、この路線変更は大歓迎ですが、でもそれはそれで寂しい的な・・・と言ってしまうと、じゃあどうすればいいんだよと怒られてしまいそうですが、無駄に重かったのも今となってはちょっと懐かしいかも。

まあとりあえず、DCコミックスの超人達が集ったお祭り映画として、ただただホント見ていて楽しかったです、原作には詳しくないので、何の先入観もなくヒーロー達の連係プレーを心行くまで満喫させてもらいました。
5人+αによる最強ヴィランとの対決は、いやぁ~興奮しましたね、顔が若干シュワちゃんに似ているステッペンウルフがまた強すぎなぐらい強すぎましたから(キャラ的には魅力無しでしたけど)、どうやって対抗するのかと思ったら、そんな切り札があったとは・・・まあ登場人物的にソレに関わる人達が何人か出ていたので、めちゃくちゃ驚いたと言う訳でもないのですが、こうなってくるともう何でもありですねぇ~。

おなじみバットマン、ワンダーウーマンの仲間に加わるアクアマン、サイボーグ、フラッシュの3人のサイドストーリーも深すぎず浅すぎず、テンポが悪くならないレベルで程好く盛り込んでいたところなんかは、私的好ポイントでしたね。
仲間になるまでもうひと悶着あっても良かったのでしょうが、しつこくなくて私はこのぐらいでちょうど良かったです、それぞれが抱えた問題も含めた深い部分については、どうやらそれぞれの単独映画が作られるようですから、それも期待したくなるような、程好い描き方だったと思いました。
特にマーベル側にいそうなキャラのフラッシュに興味津々、戦いの素人だった分、今回は笑いでチームを盛り上げてくれましたね。
これだけユーモアに溢れたDC作品は、初めて見た気がしましたよ。

一方まとめ役のバットマンは、ある意味過去のバットマンとは一線を画したと言えるような自虐的金持ちキャラに徹して、周りを引き立てていたでしょうか、このバットマンならベン・アフレックが適役でしょう、前作では違和感も、この枯れたキャラには妙にフィット、確かにお金以外、大して役には立ってなかったけど、こんなバットマンも結構好きかも!
まあ実質のリーダーはワンダーウーマンでしたが、最高過ぎて言うこと無し、ガル姐さんが素敵過ぎてもう目が釘付けでした、ワンダーウーマンの続編が早く見たい!
結果ザック・スナイダーの途中降板が功を奏したのかどうかは分かりませんけど、今回の作風は私の好みと合致して十分楽しめました、そう言えばエンドロールのおまけ映像二段階パターンも完全にマーベル化してましたね。

スペランカー