「何かが劇的に変わりそうな兆しは確実に感じる」ジャスティス・リーグ ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)
何かが劇的に変わりそうな兆しは確実に感じる
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DC映画は、愛や希望といったテーマを根幹に据えるところが魅力だ。それらは語り尽くされたテーマにも思えるが、マーベルを含め多様なヒーローが入り乱れるご時世で、このブレのなさは逆に貴重に思えてならない。
そんな愛や希望の戦士が集結する本作は、冒頭からhope、believe、または路上に佇む男の傍らに”I tried”という文字が添えられているなど、分かりやすいワードを使って現代社会を描写していく。かくも地に足のついた切り口で「神なき世界」を見つめようとする姿勢にまず胸を揺さぶられた。
一人一人をスカウトする構成や、ヒーローたちがそれぞれにハーモニーを生み出していく過程にも安定した面白さがある。一方、悪役のキャラがやや弱くて印象に残らないのが残念。アクションもあと一歩、突き抜けたものが欲しかった。シリーズを光の差す場所に連れ出す要素があと一つでも加われば、何かが劇的に変わる気がするのだが。
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