「「罪 」と「小説家」の成り立ち」つぐない jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
「罪 」と「小説家」の成り立ち
聡明な少女ブライオニーの誤解と軽い恋心が、姉と恋人を不幸のどん底に つき落とす
自分の賢さにも 慢心があったかも知れない
この不幸に 戦争が絡み、散り散りになってゆく、人々…
姉妹は 看護婦になり、姉の恋人は ヨーロッパ戦線へ 向かう
ブライオニーは あの事件を反芻しながら、大人になり、真実に気付く
悲しい話だが、これは「小説家の成り立ち」の話でもある
罪を抱えた人間、不幸を知る人間が 物語の語り部になる、という真実
そして、それでも 罪の方は許されない という事実
とても良く 出来た映画で、原作が傑作であろうことが 判る
ダンケルクの海辺における、イギリス軍の撤退と 祖国に戻ることを熱望しなから息絶えたロビーの姿に、多くの兵士を 重ねて見る
私は 会ったことの無い祖父(ガダルカナルで戦死)のことを 想った
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