「公明正大」ペルセポリス 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
公明正大
独特の絵がすばらしく、アニメーションの動きもユニークで楽しめました。一方、物語はイラン革命やイランイラク戦争を舞台にしていて、不安定な政情下における主人公マルジの苦悩が描かれ、重苦しい雰囲気でした。日本のテレビを観ている場面が出てきて、「切腹か怪獣しかない国」という台詞がありましたが、同じように、自分がイランのことについて知っていることもあまりないことに気付かされます。アイアンメイデンが好きなマルジ、祖母のジャスミンの香りの秘密や公明正大であれという教えなど、国は違えど共感するエピソードも色々とあり、イランに興味をもつきっかけになる作品でした。
コメントする