「犬の最期>男の最後。」アイ・アム・レジェンド ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
犬の最期>男の最後。
同じ原作で、映画化されること三回目。なんだそうです^^;
ただ、二作目からは原作を大幅に変え、主人公を英雄に!
(こういうところがとってもハリウッド?)したみたいで…。
もちろん原作は読んでいない自分なんですけど(汗)
今回描かれるテーマは、のちのゾンビ映画に引用されるほど
すごく重要な問題提起をしているし(最初のは吸血鬼だけど)
近い将来、本当にこんなことが起こるのかもしれない!?と
思わせる謎めいた前半は、とってもいい感じで始まるのです。
が。。。^^;
もったいないなぁー。と思うのは、やはり脚本と演出。
ウィルスに感染した人間達が、凶暴化した「新人類」となって
生身の人間を食いつくす…。そんなにハッキリ描かれないけど
そのおぞましい恐怖感が、真っ暗なビル内で蠢く彼らの姿を
最後に、だんだんと薄れていってしまい。。
主人公W・スミスの過去と苦悩が、触り程度に描かれるものの、
たった一人となった彼に対し、同情なり共感なりしなきゃならない
観客が、唯一涙を流せそうなのは彼の飼い犬の闘いっぷりとは。
もったいないです。あまりにも…。
その後の女性と子供の登場も、唐突過ぎて謎が深まるばかり。。
あまり深いことを考えずに(そう言われても突っ込みどころ満載)
映像の極みに身を委ねればいいのでしょうかねぇ。。。
私はまた、そのウィルスの原因を作り出したE・トンプソンと
彼との一騎打ち!なんていうのを期待しちゃったんですねぇ。
新人類のリーダー、かなり頭が良さそうだったもんですから^^;
あれが博士だったりして?とか(どう見ても男だったけど^^;)
なんて勝手にストーリーを想像しているうちに訪れた、
ラストのあまりのあっけなさに唖然としてしまったのでした。。
…ウィルの体力作りには目を見張りましたけど^m^
(果たして今作が興行的に伝説になれるかどうか。またも謎?^^;)