「世界の果ての風景」シルク(2007) ゾルタンさんの映画レビュー(感想・評価)
世界の果ての風景
クリックして本文を読む
世界の果ての美しい風景と、坂本龍一の音楽が印象に残る映画だ。
触れるか、触れないかの、シルク一枚分ほどの、男と女の距離間・気配がかもしだす色気には、おっちゃん大興奮! 想像力をかき立てる、これぞエロス!
十兵衛の妻と思われる少女の、ん?と思わせるシーンでは、後にオランダ人商人の「彼女は外国人らしい---」というセリフが用意されている為、それもアリかと思わせる。
ラストのほうでは、涙腺の緩みだしたおっちゃんの頬に、涙はつたうとはいえ、古くささを感じるテーマだ。
何処か遠くに何かがあるのでは?と世界の果てへ旅する男と、目の前の、心の果ての愛を見つめ、花を育てる、男と女の平行線---みたいな。
失なわなければ、大事な物が分からないとは、男よ愚かなり。
コメントする