ランボー 最後の戦場のレビュー・感想・評価
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ブラックスネーク、カモン
オープニングから生々しいミャンマー軍事政権による虐殺の爪痕を映し出す。ドキュメンタリー映画なのか?と思わせるほど・・・と、本編が始まったら、これはこれでまた残酷な殺戮。軍事政権の無差別な殺戮がリアルすぎて目を閉じてしまいたいくらいなのです。ついつい頭を下げてしまう観客もいるのかもしれません・・・
ランボーシリーズに幕引きするためにスタローンが自ら監督をすることになってしまったようですが、愛国心いっぱいの男とか戦地にしか生きられない男というイメージはすでになく、人間らしく生きることを選択した男ジョン・ランボー。タイのジャングル奥地の村で、獲ったヘビを売ったりして静かに生活しているのだ。地下闘技場で格闘なんてのもやらない。“コブラ”にこだわりを持っていたところが愛らしく、コブラをバカにされると怒り出す可能性もあったが・・・。
1作目は別格として、2、3作目と違っている点は、トラウトマン大佐が出てこないことと、同じ救出劇を扱っていても対象は民間人だというところ。ボランティアでミャンマー入りしたキリスト教支援団が帰国しないという知らせを受け、5人の傭兵たちと再度川を上るのだ。「危険な地域に行っちゃいけない」という戒めはランボー自身も傭兵も口にしたことであるけど、サラ(ジュリー・ベンツ)の熱意に負けたのだ。「世界を変える」と主張していた彼女の影響によって“live for nothing or die for something”という選択肢を傭兵たちに迫るところは、傍観者的に観ているわれわれにとってもグサリと胸を打つはずだ。
ストーリーは単純そのものだけど、ミャンマーでの生々しい無差別殺戮は夢にまで出てきそうな迫力映像。サタスマの吾郎ちゃんが「ホラー映画」だと評していたのも納得。まるで『ブレインデッド』です。ゾンビと人間という違いだけのスプラッター映画なのかもしれません。しかし、そんな作風でもあるのに、いつもと違うスタローンの心意気が伝わってくるのです。エキストラにも実際のカレン族の難民や元ミャンマー兵士を起用するという徹底ぶり。単に強い男を描く映画ではない!と思う。
2008年5月。ミャンマーはサイクロンの被害を受け、数万人の死者も出た。スタローン自身もミャンマー軍事政権の悲惨な状況を世界に訴えるための映画を作ったのだし、政府の対応の悪さにはまた怒りをぶつけています。
【2008年5月ランボーを初めて映画館で観た】
老いてからのスタローンの魅力
最新作を見に劇場に行く前の予習として1を見て、時間がないから2,3飛ばして4を鑑賞。
クリードで見せた演技といい、老いてからのスタローンがすごくいい。言葉の重みが全然違って、また口数が少ないからそれが余計に際立つし、目で語れるくらいの含蓄というかオーラを放っている。
ポスターにもなっているこのセリフ、
「Live for nothing ,or die for something.Your call.」
国のために戦ったのに、報われず、友さえも失い孤独の中に生きる戦士が、今度は自らの倫理や正義のあるべき論に従った価値観で、それでも自分が身を置くべき場所は現場なのだと、ある意味使命感を持って戦い続ける生き様を見せてきたランボーが、この世はNO PAIN NO GAIN なのであると痛切に訴えかけてくる。一番の名シーンをあげるならここだろう。
このとき60歳くらいか。72歳になってる最新作が楽しみだ。
ジョン ランボー
主演も監督も脚本も最高なのだが、しかし
記念の777作目、大好きなランボー(1作目)を何十年ぶりかに見よう...
記念の777作目、大好きなランボー(1作目)を何十年ぶりかに見よう。帰還兵がいじめ倒される話だったよな。
うぉー、こんなリアルなドンパチだったか、身体は四散、首チョンパ。あまりの惨さに時間を忘れた。聖人面して戦場に行く恐ろしさ。
やっと帰還したな、さあここからか、と思ったらエンドロールが??それでもまだ話が始まると思っていた。思い込み。そう、老化現象。
ヤバイ!つい先日も娘の卒業公演を場所を間違えて思い込み、見逃すという失態を犯したばかりだ。悲しすぎる。
これって第4作だったのね。自分でレンタル、ダビングしておきながら…情け無い。
話はしっかりランボーでした。前3作を受け継ぐ面白さ。第5作の予習ということにしておこう(笑)
しかし、ちょっとグロすぎ、いやこれぞ戦争の真実なのかもしれぬ。
なかなか理解されないメッセージ
バイオレンス描写の必要性
4作目、最後のランボー(?)
ランボー完結編(今の所)。前回までのノンストップアクションものから...
ランボー完結編(今の所)。前回までのノンストップアクションものから逸脱したドラマ性の強い作品。
前半、戦場を知らない温室育ちの偽善者軍団が現地民を助ける為、ランボーを巻き込み意気揚々と出発する所でイライラ。後半でこのイライラを解消してくれるのだろうと思い観ていたら、思った以上にメッセージ性のある内容でびっくり。戦わない正義、それだけではどうにもならない現状を知れ!いのちなめんな!と言わんばかりに、リアルな残虐描写で描いている。また、ミャンマーでの過激な虐殺行為はランボー自身が経験している過去のベトナム戦争でも行われていたのだろうと考えるととても複雑だ。
この時は007やバットマンなど、シリアスリブート作品が主流になった時代だったので、その影響もあったのかとにかく現実的でシリアスな展開なので、そこについていけるかで賛否が分かれそう。
一つ難点を挙げるなら、もう少しランボーの超人ぷり活躍を観たかったな。でも封印したからこそのまとまりもあるわけで…とにかく最高に面白いのは間違いなし。
戦争の狂気や兵士の生きる意味などを改めて考えさせられる作品。
『ムダに生きるか、何かの為に死ぬか、お前が決めろ。』
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