劇場公開日 2008年5月24日

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「ランボー吹っ切れる。」ランボー 最後の戦場 いきいきさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ランボー吹っ切れる。

2008年6月28日

怖い

興奮

 ベトナム戦争帰還兵として帰ってきた母国で罵られ。

 ベトナムで捕虜を助けたら、余計なことをしてくれたように扱われ。

 大佐を救うために暴れて作品をアフガンに捧げたら、
 そのアフガンの戦士たちはアメリカの敵となり。

 そして20年、何故かタイで暮らすランボー。

 支援団体をミャンマーに連れて行けと、嫌だと、説得され、分かったと。
 案の定、団体は捕まってしまったと、傭兵たちと行ってくれと。

 作中ではビルマとされていますが、ミャンマーであることの意味とか、
 ホントに軍事政権下のミャンマーで、
 遊びで簡単に命が奪われているのかとか、
 そんなのどうでもよくなっている。ただ悪役としての存在でしかない。

 完全に吹っ切れた殺戮マシーンと化したランボーを、
 ただただ呆然と見届けたという感想です。

 グロいシーンの連続で、首を刎ね、腹を割き、思い切り弾丸をぶっ放す。
 どれだけ頭が吹っ飛び、体がバラバラになったのだろう。
 あれだけの量の残虐なシーンの描写を観たことがない。

 それだけ戦場では命が軽く扱われてしまう、と解釈できなくもないが、
 やっぱり吹っ切れたランボーを、やっと帰れたランボーを見届けた、
 という印象でしょうか。

いきいき