「犬もイイけど、子役の二人が素晴らしい!!」マリと子犬の物語 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
犬もイイけど、子役の二人が素晴らしい!!
大粒の涙を流してしまいました。
でも実は、最初「やばい」と思ったのです。
捨て子犬(マリ)が子供2人をけなげに、
追いかけていくシーンが冒頭にあるのですが、
会場、爆笑に近かったから。しかも、お子様の
笑い声ばかり。「え~っ、もしかして完全な
子供向け?ドラえもんと一緒だったら・・・」
なんて、危惧を抱きサーっとひいてしまいました。
ところが、犬のあまりの演技の上手さ
(本当に上手かった。どうやってやらせたのだろう)、
女の子の演技の上手さの、ダブルパンチで、
もう引き込まれる、引き込まれる。
地震後、ヘリコプターで
犬と別れるシーンなんて、もうボロ泣き。
涙が、溢れて止まらない。もう、人目も
はばからず、泣いちゃいました。
ここから、先は避難所での暮らしが
メインとなるのですが、ニュースで
報じられていたモノと差はなし。
どこかしら、落ち着いた場面が続き
さっきの涙が嘘のように冷静な私が。。。
「犬との別れで盛り上げすぎたんじゃないか。
クライマックスは犬との再会になるけれども、
中盤を越えられるの?やばくない??」
結果として、
私の恐れは半分的中。
ラストの再会は、及第点とはいえ、あんなものかな。
救ってくれた半分とは、
山古志村に向かうヘリコプターへ乗る前のやりとり。
家族の代表1人しか、村へ行けない決まりを説明。
「村役場の同行者として来ていただくと
聞いています。家族の代表を出してください」と
マリと離れて泣きじゃくった女の子をヘリに
自衛隊員が気遣って乗せてあげたシーン。
私、もうこれで十分って、また泣いちゃいました。
ラストのオチはわかっていたので、これで、
十分に救われました。
期待をして見に行き、
期待とおりの作品でした。泣きすぎて疲れました(苦笑)
【補記】
旧山古志村のかたもエキストラとして
参加したと聞いています。それもあり、
素直に感動できたと思います。村の人も
目の前の現実を受け止め、復興を目指している。
この手の話は、
地元民は反発しているのに、
興行主導で進められると言うパターンが
ありがちですが、被災者も一体になって
作ったと言う事実が、更に私の中で
感動のボルテージをあげたのは間違いないです。
ここまで、立ち直った
旧山古志村の人々の強さに
ただただ、脱帽です。人間って、
案外強い生き物なんですね。