「…東京だったのか。(爆)」やわらかい手 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
…東京だったのか。(爆)
名画座にて。
…歳月は女を変える。(爆)
知っている人ならいざ知らず、誰がこのオバちゃんを
元・ミックジャガーの恋人で、さらには、ルパン三世の
峰不二子のモデルだと思うだろうか…^^;うっひょ~!
しかしながら、あのパンダみたいな体型である彼女が、
なんだかとっても可愛い♪おっとりと慈愛に満ちている。
苦節40年…?私生活ではいろいろあったそうだ。
だからここで描かれる貧困やセックスも、彼女にすれば
過去の過ちを振り返るような感じだったのだろうか…。
とにかく予告が面白くて面白くて、
絶対に観たかったのに、近場には来なかった作品だった。
だから、すんごく楽しみに観にいった私だったのに、
(確かに楽しい作品だけど)ただのコメディじゃなかった。
孫は瀕死の重病、家にお金はない、嫁には冷たくされる、
…なんだか冒頭から(音楽からして)陰鬱な映像ばかり。。
どよよ~んと沈んでいく感じだったのだ…(T_T)
やがて職探しに難を期したおばあちゃんがついに…!!
そうとは知らず(爆)、知っても背に腹は代えられず(涙)
その「仕事」を開始するのだ…!いや、すごい決心。。
A・バンデラス似のオーナー(!)木村佳乃似の同僚(!)に
どんどん仕込まれて?やわらかい手を駆使し始める彼女。
このあたりからだんだんと彼女がコケティッシュ(爆)に
見え始め、とはいえ周囲には秘密にしなければならない、
彼女が小さく?コソコソと逃げまくる様子には大笑い。
ただのコメディになっていないのは、こんな仕事(汗)
誰が好き好んでやるものか…!と思われた主人公が、
自分(の手)を褒めてくれたオーナーにスッと心を砕き、
同僚の解雇に胸を痛め、理解してくれない息子にも、
自分を認めてくれない嫁や友人達にも黙ったまんまで
見事にこの仕事を自分のものにしてしまう力量にある。
「イリーナ・パーム」の芸名の由来にも笑みが零れた。
事実が知れて以降、一番に理解を示してくれたのが
いままで冷たいと思われていた嫁というのもご愛嬌^^;
そこは同じ母親同士だった。息子にしろ、孫にしろ、
自分の命と引き換えにしても助けたいと思う気持ちに
まったく偽りはないというところで共感する。。。
それでも息子には…理解できないプライドの塊が。。
もうそろそろ話も終わりだな…と思ったあたりで、
突然、驚愕の事実が露呈される!?のだけれど、
笑うに笑えないその状況を、あぁ~やっぱ女は怖い!!
誰もがそう思うのではないでしょうか…(汗)
(あと一番気になったのが、佳乃ママ(爆)のその後。。)