「お隣の文化なのでかなり理解がしやすい」花蓮の夏 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
お隣の文化なのでかなり理解がしやすい
今年365本目(合計1,457本目/今月(2024年10月度)16本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
シネマートさん、あと2週間で閉館なんですね…。残念です。
そんなシネマートで見た一作です。あと2週間という事情もあり、できるだけシネマートらしい番組編成を最後まで組まれていたのは好感が持てました。
さて、こちらの作品ですが、当事者3人が小学校で出会ってより成長するまでの恋の行方を追う恋愛映画になります。R15指定で一部、「大人のたしなみ」的な行為が描かれますが、当然モザイクなんていうことはないですし、PG12とR15のギリギリ境界ラインでR15にされたのかなという印象です(PG12でも文句は言わないほど)。
日本でも台湾でも韓国でも、あるいはどこの国でもそうですが、人を好きになるどうこうといった「本人の意思が尊重される行為」(法律的には「身分行為」といったりしますが)は本人の意思が尊重されるべきで他人があれこれ度を越えて口をはさむべきではない(アドバイスを求められたら答えるくらい)というのが信条で、この映画もそれが徹底されていてよかったです。
気が付いた点2点ほど。
台湾の小学校が全部そうか知りませんが、日本では幼稚園児・保育園児はともかく小学校にもあがると、男児がセーラー服を着るのは(コスプレ等を除けば)海軍(海上自衛隊)くらいしか思いつきませんが、台湾ではこの例が特殊なのかはわかりませんがあるようです(男の子も女の子もセーラーで、パンツかスカートかは違うし、男の子が青色基調、女の子が赤色基調という点はあっても他は同じで統一されている模様)。また、映画内で地震に見舞われるシーンがありますが、これはリアル台湾もそうで、台湾での時々被害が甚大な地震に対して日本が義援金をつのったり、逆(3.11のときは台湾からかなりの義援金をいただきましたね))もそうであったりと、台湾はプレートの関係で「地震国」でもあります。映画内でちらちらっと出てくる地震シーンは別に映画のトリックでも何でもなく、日本でいえば震度1か2か程度の「地震起きた?」程度の地震がよく描かれるのは日本がそうであるように台湾もそうです。
採点上以下は気になりましたが、4.8以上あるのでフルスコアにしています。
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(減点0.2/一部の字幕がないところがある)
・ 当事者たちが高校(日本相当。断りがない限り日本台湾同じ文化は日本基準で)に進学したとき、化学の授業を受けているシーンで字幕がないところがあります。ほか、看板などで字幕がない部分もあります。ただ、字幕がない部分は映画のトリックになっていないということであり、看板については日本の漢字を類推すれば読むことが可能(可能ですが、だからといって映画の理解上あまり関係はない)ではあります。特に気になるところではないかなといったところです。
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