「SFホラーの最高傑作」ミスト 米ディアンさんの映画レビュー(感想・評価)
SFホラーの最高傑作
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同ジャンルの中では群を抜いて面白い。
他者のレビューを見ると、
「後味が悪くて面白くなかった」
「軍隊あーだこーだで設定に無理がある」
なぜそういう感想になるのか全くわからない。
SFホラー、スリラーに分類される映画だと、私は認識しているが何故そこに現実の軍事力が介入するのか。どういう環境で育ったらそんなつまらない感性を持ってしまうのかとても不思議だ。
本作はスーパーを舞台にし、日常に溶け込んでいる。
そこに、人を食べる得体の知れない怪物が襲い掛かってくるのだから、私は常に焦燥感を持っていた。
絶望を感じられる映画は数多く存在するが、奇跡の連続でバッドエンドを回避する映画が多いと感じている。野暮だが、もしも現実で似通ったことが起きたら絶対にバッドエンドを避けられない場面でもだ。
ラストシーンで、もしも銃弾が5発残っていれば。
もしも軍ではなく、怪物が襲ってきていれば最大のバッドエンドは避けられたはずだ。
集団自決をするのがあと2,3分遅かったらハッピーエンドにもできたはずだ。
ただ、監督はそれをしなかった。
銃弾を4発残すことを選択し、怪物ではなく軍隊を選択した。
その結果、SFホラーの中では珍しくメッセージ性の強い映画になっている。
物語の結末は自分の選択で決まる。
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