「もはやアート。」ブレードランナー ファイナル・カット fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
もはやアート。
ライアン・ゴズリングの「2049」を観たいために、前作は必ず!との噂を聞いてみました。
冒頭の町の中を車が漂っているシーンに「あ、これフィフスエレメント(1997)みたいだ」と感じだけど、もちろんブレードランナーの方がずっと前。他にも数カ所既視感があったのは、それだけブレードランナーの影響力が大きかったのですね。
設定は2019年、もう来年じゃん!と気付く。
記憶を移植されて、人間と同じように動くレプリカント。
その短い寿命が、儚すぎる。カワイソウダ。
そして反乱を起こすレプリカントを処分するために、ブレードランナー達が奔走する。
普通だと「正義の味方参上!」となるところなのに。
世界中がどこか病んでいて、全編にわたってダーク。なのでブレードランナーがヒーローには見えない気もしたり。
白黒はっきりつけずに進む展開だったりが、どこか「夢の中」に漂っているストーリーに感じました。
オリジナル公開から36年経ってるのに、見ている側の方が置いてけぼりになって。
もしかしたらこれはもう「アート」の域なのかもしれません。
感想は一言で言えない複雑さでした。
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