「人は認め合うことでしか救われない」アメリカン・ギャングスター septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
人は認め合うことでしか救われない
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成功の頂点で去るのは逃げではない」
終盤、サラッと過ぎていったセリフが
なぜだか、一番心に残った・・・。
「実話」だとの情報だけを仕入れ
劇場を訪れた。2時間30分を超える
大作で、集中力が持つか心配していたが、
中盤から終盤にかけては、スクリーンに
釘付けになってしまった。逆に、前半は
もう少しカットしてもよかった気がした。
「正義、正直さ」
麻薬密売人のモノ、
あまい蜜をかすめる刑事のモノ、
そして、麻薬密売人を追い詰める刑事のモノ。
各々に、己の価値観を持ち、己を正当化する。
それは、まるで掛け違えたボタンのように。
ラスト、
「お前がイタリアマフィアを認めないように、
俺もニューヨーク警察を認めない」
ボタンは、寸分なくはまり、
各々の「正義、正直さ」も合わさりあう。
クライマックスでは、
前半に蒔いていたネタが、
なるほどね~、との形で、結実します。
まるで、実話とは思えないほど、見事に。
「正義、正直さ」
時に、軽んじられるフレーズについて
考えさせられると同時に、心洗われた2時間40分でした。
銃殺、ヌードシーンの関係で、
R15になっているのでしょうが、
そんなに惨くはありません。いい作品をありがとうございました(笑顔)
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