13歳の夏に僕は生まれたのレビュー・感想・評価
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ハリウッドの娯楽映画には無いリアルな現実
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『輝ける青春』の監督による密航移民を描いた社会派作品です。
『輝ける青春』は6時間を超える一大叙事詩でしたが流石にそこまで長くはありません。それでも密航船の場面を始めもっとカットしてテンポ良くした方が…と思わせるところが多くありました。
しかし『輝ける青春』に比べてこの作品における演出力は半端じゃない程上です。
何の不自由も無く育って来たおぼっちやまが初めて知った社会の現実に直面するストーリーですが、冷や水を浴びせられたりする場面を始めとしてハリウッドの娯楽映画には無いリアルな現実を突き付けられ、結論が出ず観客の想像力に委ねられる最後まで観せ切ってしまいます。
決して楽しい映画では無く、どちらかと言うと気の滅入る作品なのでお勧めはしませんが秀作と言える作品かと思います。
あ!でもこの邦題はちょっと違うんじゃないかな。
(2006月年6月4日Bunkamuraル・シネマ2)
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