ステイのレビュー・感想・評価
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最後の最後で、かつてない「まさか!」の衝撃に飲み込まれる
マーク・フォースター監督はとても不思議な人だ。私たちのいる世界を一つのフィクションと捉えるかのように、主人公を取り巻く世界からふわりと浮遊してはるか上空からその生き様を活写してみせる。商業映画一作目となる「チョコレート」が大きな話題になったため、それに続く本作は許される限りの自由な変化球。それでも“俯瞰する視座”は相変わらずだ。デヴィッド・ベニオフが脚本を手がけただけあり、この映画の謎である部分には、少なからずあっけにとられるはず。この仕掛けがこれほどうまくいったのも、ユアン・マクレガーやライアン・ゴズリング、ナオミ・ワッツという全く先読みさせない芸達者たちを持ち駒として周到に配置したからか。ちなみに本作で少年の持つ風船は、「プーと大人になった僕」の風船や、「君のためなら千回でも」の凧とも相通じるものを感じる。何かをしっかりと繋ぎ止める事は、フォースター作品で特別な意味を持っていそうだ。
ライアン演じるワケあり役が好きです
正直なところ、よくわからなかったところが多々ある。
でも「どういうことなんだろう?」と引き込まれていたし、
それをスッキリしたくて最後まで見入った、という感じ。
とはいえ最後まで見てもスッキリしないところがあったので、助けを求めるように解説・考察記事を読んだ。
ふむふむ、なるほど。
かんったんに片づけるのであれば「走馬灯」
死に際にどんな映像を見るかなんて、誰も知らない。
この作品のように、夢か現実か、わからないようなものを見るのかもしれない。
「死に際には走馬灯を見る」=「今までの思い出の映像が一気に駆け抜ける」と言われているけれども、
フォトアルバムをめくるようなほんわか平和なものとは限らず、
支離滅裂で、ぐにゃぐにゃで、嫌な思い出がホラーテイストとなってドドドっと押し寄せるパターンもあるかもしれない。
今作は、ライアン演じるヘンリーの走馬灯なのに、ユアン演じる精神科医のサム目線だったところが混乱の要因だ。
かといって、ヘンリーの目線のヘンリー走馬灯だと、シンプルすぎて
今作のような奇妙さ、不思議さ、異空間な雰囲気は出なかったかもしれない。
最初は登場人物の関係性をちゃんと汲み取ろうと必死だったけど、
その必要はなかったんだな、と。
あまり意味や、関係性を考えちゃいけないのかもしれない。
だって、夢の中で起きることって現実のようなんだけど、なーんか変だし理屈じゃないし。あの場面の切り替わり方も、夢の中ってあんな感じに支離滅裂だったりする。
なんでここ?
なんでこの人?
みたいなこと、起きるし。
死んだはずの人やペットが生きてる夢、見たことあるけど
「あれ?死んだんじゃなかったの?ああでも会えて嬉しい。死んでなかったんだー!」って思った。不思議なんだけど、スッと受け入れたりする。
そういう、夢の世界に近い空間を見ていたのだ今作は。と思えば、
あとあと納得がいった。
若ライアン。彼を見るために見ました。
過去のライアンはこういう暗めな役、なにか事情がある系の役をたくさんやってる。でもとても惹きつけられてしまう。引き込まれる。
なんであんな目ができるんだろう。
何もかもに希望が持てないような、遠い目。佇まい。
・序盤の方、「自殺するんだ」って頭にピストルで打つジェスチャーライアン、何回か巻き戻した。
・ラストの方、ピストルを口に咥える瞬間ライアン、迫真の演技。あんまり見たことないライアンだった。
「Stay」
留まる、〜のままでいる、持ち堪える、とか。
最後の方は「Stay with me」「Stay there」とか多用していた。
いろんな熟語あるだろうけど、いろんな意味を含んでるということで逆にシンプル「Stay」にしたんだろうか。
とか、ごちゃごちゃ考えたな〜
久しぶりにこういうテイストのやつ見たな〜
「夢か現実かわからない」と劇中も多用していたけど
ほーんと、現実っぽい話でもあり、SF感もあり。その狭間な感覚。
たけしの挑戦状かっての
難解すぎて、もしかするとネタバレのうえで見た方が楽しめるかもしれない。
なんだけど、僕はネタバレしないようにレビューしますね。
そもそもが精神科医とミステリアスなゴズリングって
二転三転させますよって宣言してるような設定。
謎のセリフやら映像やらを差し込むことで意図的に混乱させてきて、
「何が現実か分からない」体験をさせようとしてくるっていうね。
少なくとも初見で全て理解するのは不可能で、
むかしむかしの理不尽ゲームをちょっと思い出しちゃった。
丁寧に作りこんでいるのはよく分かるんだけど
いかにも思わせぶりな描写が多くって、なんか疲れた。
ハマる人にはハマるんだろうけど、僕は2回見たいとは思わなかったなあ。
衝撃のラスト
いったい何が起きているのかまったくわからないまま最後まで一気に見てしまったが,このラストは想像できなかった。
レオナルド・ディカプリオの『シャッター・アイランド』に似ていなくもないが,それはまだ予想の範囲内だった。一方の『ステイ』。さすがこの結末を予想することは無理。なんとも不思議な作品だ。
誕生日の夜に襲った悲劇
橋の上で車が横転するところから始まる今作。
ムムムッ…としながら観始めた。
今がどういう状況なのか オープニングで直ぐ判るけれど、その後に出てくる登場人物や会話に「???」となりました。
結局、ヘンリー(ライアン・ゴズリング)家族が乗っていた車が自動車事故を起こしてしまい、瀕死の状態のヘンリーの救助に駆けつけたサム(ユアン・マクレガー)に、ヘンリーが自己投影をしていた。そして、劇中起きていたことは全てフラッシュバックだった…
というオチ。
なんとも悲しくてやるせなくなった…。
ヘンリーの愛する人達が、彼(サム=ヘンリー)の前から次々に姿を消していってしまう…。
今の今まで一緒に居たのに…。取り残される悲しみに打ちのめされ、彼の「生」への執着も途切れ…自殺を図る…。
たまたま居合わせた看護師のライラ(ナオミ・ワッツ)に愛する人を重ねてのプロポーズは
…何だか凄く悲しく、切ない気持ちになった。
みなさんのレビューを読んで深く感動。
訳が分からなく、でもラストまで見入ってしまったこの作品。
レビューの中に、それが死の直前に見る走馬灯のようなもの、らしき内容を読み、
痛く感動してしまった。
意味が分からなければ0点、意味がわかれば4点な作品。
成仏出来ないゴズリング
死ぬ間際に見た人々を記憶に想像を妄想で。
「ファイト・クラブ」みたいにお前が俺で俺がお前でなオチになるかと思いきや!?
現実の世界はドコまでなのか登場人物の本当の人生はどうなのだろうか。
謎めいた役もハマっていたR・ゴズリングにE・マクレガーは「トレインスポッティング」以降は魅力のカケラも無く主役だからしようがないが出てくるたびに萎える。
アッと驚くようなオチではあるが物語中盤から近い予想は出来る感じで驚愕的にとはいかない。
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