「ジュマンジと比べたら一枚落ちるが、子供と見る分にはむしろこっちかも」ザスーラ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
ジュマンジと比べたら一枚落ちるが、子供と見る分にはむしろこっちかも
一応位置づけ的には「ジュマンジ」の続編にあたるのか、それとも姉妹品的な扱いになるのか、詳しいことはよく分かりませんが、まあとにかく話的に直接繋がってはいませんでしたが、中身はほぼ宇宙版ジュマンジでしたね。
原作者は一緒のようなので、まあ特に問題は無いのかもしれませんが、ほぼやっていることは一緒だったので、新鮮味が無かった分、ジュマンジを見た時のようなワクワク感はあまり感じれなかったかなと。
勿論、安定の面白さはあったので、これはこれとして楽しめましたけど、プラスアルファとして見る者が更に驚くような何かがあれば尚良かったなと、舞台が宇宙になってスケールアップしたのかと思いきや、むしろスケールダウンした感もありましたから、場面があまり変わらなかったことも相まってか若干中だるみした部分もあったりで、どうしてもジュマンジと比べてしまうと、正直やや落ちるかなと思わないでもなかったです。
まあジュマンジと比べなければ、ファミリー向けと言う前提は外せないものの、十分問題なく楽しめる映画でした。
逆に直接繋がってはいないことから、むしろジュマンジを見てないのであればこっちを先に見た方が良いかも?
映像面ではさすがにジュマンジから10年経っていたこともあってか、格段に進化、とは言っても今と比べるとやっぱり劣るので、特別セールスポイントにはならないのかもですが。
それとほぼ家の中で進行するのみでしたので、宇宙の広さが生きないのはちょっと勿体無かったかなぁ、ジュマンジは日常の世界に進出してくることでドキドキさせられたのですが、これは似て非なりでしたから、その点でもやや微妙だったかなと、童心に帰るにもさすがにファミリー向けになり過ぎた感は否めずで、どこかもう一つノリきれずって感じでした。
しかしまあ主人公兄弟はいつもケンカばかり、見ていてゲンナリするぐらいケンカばかりしていましたが、ある意味リアルと言うか、男兄弟の子供ってこんな感じだよなと思わず納得してしまうような、本当にケンカばかりの兄弟でしたね。
そして一番上のお姉ちゃんは、年齢的にあんな感じなのも分かる分かる的なお姉ちゃんでした、演じたクリステン・スチュワートの存在感が半端じゃなかったので、もう少し出番多めでストーリーにガッツリ絡んで欲しかったなぁ、しかし好きになったあの人が、まさか・・・なのはちょっと面白かったです!
あと上のお兄ちゃんを演じたジョシュ・ハッチャーソンは、いじめっ子顔なので、こんな役がホント似合う、今や期待の若手俳優ですが、子役時代も結構存在感ありました。
問題は弟君の方かな、いやまあ子供ですから、当然なんですけど、行動にいちいちイライラする、私が兄だったら確かにいじめたくなってしまうかも、これはティム・ロビンスお父さんも大変だぁ・・・って、ティム・ロビンスもガッツリ話に絡むのかと思いきや、最初と最後だけとは・・・。
まあこのケンカばかりの兄弟が、今回の出来事で絆を深めていく話だったので、私も男兄弟で育ちましたから、それなりに感情移入しつつある場面では感動もしながらまずまずは楽しめましたが、でもジュマンジの上手く練られたストーリー構成と比べたらやはり一枚落ちるかな、家族で子供と一緒に見る分には最高の映画でしたけどね。