男の争いのレビュー・感想・評価
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無音の強盗シーン、緊張感ものすごい!
全編にわたって緊迫感が続く、ジュールス・ダッシン監督の傑作ノワール!
とりわけ、無音の強盗シーンは緊迫感ハンパない!
トニーなる男が知人ジョーと会い、トニーは5年間刑務所にいたこと、ジョーの罪まで被ったことが描かれる。そして、妻子のいるジョーが強盗計画を立てると……怒涛の展開を見せる映画。
出所した男、(黒澤明の『七人の侍』みたいな)ワル集め、綿密な強盗計画、「強盗四人組vs最新式警報器」、強盗現場付近の警官の存在、仲間のささいなドジ、ワルの女、誘拐、脅迫、尾行、銃撃戦などなど、ノワール映画に必要不可欠なことが網羅されて描かれているような印象を受けた。
何と言っても、ジュールス・ダッシン監督作品の特徴である「ロケシーン」が見事。
本作は「赤狩り」でハリウッドを追われたジュールス・ダッシン監督が、フランスを舞台にして撮ったもの。
本作で、カンヌ国際映画祭~監督賞を受賞している。
また、監督みずから「イタリア人金庫破り師」を演じている。
これほど面白いクライム映画は、なかなか無い。
傑作!
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