ロバと王女のレビュー・感想・評価
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1970年の映画 カトリーヌ・ドヌーヴが若くて美しいったらない ジ...
1970年の映画 カトリーヌ・ドヌーヴが若くて美しいったらない ジャック・ペランてニューシネマパラダイスやコーラスに出てたあの人だったんですね。 この作品で、若いジャック・ペランが見られて良かったです。 ロバの皮とかなかなかリアルだし、劇中に出てくるドレスがどれも素敵でファッションショーのよう。 最後の方で王女の父君とその結婚相手のリラの妖精がヘリコプターで現れて、いつの時代背景なのか分からなくなりました笑
咳をする度にカエルを吐き出すばあさん。そのカエルは何に使うんでしょ・・・
『シェルブールの雨傘』ほどではないけど、ミュージカル部分のノリがいい。フランスを代表する映画音楽の巨匠ミシェル・ルグラン。役者が歌い出すのも唐突なので気持ちいいのです。まだ20代の美しきカトリーヌ・ドヌーヴや茶目っ気たっぷりのジャック・ペランの爽やかな雰囲気もよかったし、とにかくポップな童話の世界なのです。 ディズニーが飛びつきそうな題材なのですが、おフランスでは色使いもおしゃれな感じです。どことなくティム・バートンが好みそうな原色中心の色使いだったり、モンティパイソン風のポップ感だったり、ジャック・タチ風のコミカルな描写があったり・・・フィルム・ノワールの時代が終り、対極を為すほどのカラフルさでシュールな世界を映画いてます。そして、ドヌーヴの衣装も派手過ぎて目がくらくらしてしまいます。 ストーリーは、うん○の代りに宝石を排泄するロバのおかげで裕福になった王様。王妃が亡くなり、再婚せねばならなくなったが、王妃の遺言で「わたしより美しい女性とならOKよ」などと言われたのですから、さぁ大変。王妃よりも美しい女性なんて・・・実の娘・王女しかいない!そこで王は娘に結婚を申し込むのですが、王に無理難題を押しつける王女。しかし、その難題を楽々クリアーしていくので困り果てた王女なのでした。そしてロバの皮を被って突如王女は姿を消したのです・・・ この王国は王族以外はみんな青。馬だって青だし、家来はみんな青色。王女が旅して行き着いた王国は赤。みんな赤色です・・・笑いたいのに笑うタイミングを逸してしまいました。終盤はなぜか「シンデレラ」のような展開なのですが、アンニュイな“間”がいいんです。女の子向けの映画だとは思いますが、機会があればご覧ください、シルブプレ。
愛の映画
ペローの童話を映画化(1970) 当時27才のドヌーブを主役に 往年の美女プレール(赤の国の王妃) 妙齢の美女セイリグ(リラの精)も登場する (私はこの人目当てです) ジャン・コクトーへのリスペクト(愛)も感じられ ジャン・マレーが王様役で登場し、映画〈美女と野獣〉の手法を多数拝借している ドヌーブは同年に〈哀しみのトリスターナ〉1967年には〈昼顔〉に出演しているので 父親の求愛に応じそうになる王女を演じても 何の不思議もない(笑) 愛のケーキを作る二人のドヌーブ(王女とロバの皮)が楽しげで愛らしかった 自虐史観を教え込まれたと言われる日本人の私は この映画のテーマである愛、それに男女のものの他に、強い自己(自国)愛、自己(自国)肯定感を感じてクラクラするが、らしい気はする そして美女ドヌーブの相手が 童顔のペランよりもオジンのマレーの方がお似合い…だと 思っているんだろうな、フランス人は
大人も楽しめるファンタジー
道徳観がないとか、ドヌーヴがきれいなだけといかにも内容がないと言うレビューが続いてますがそんなことありません。童話は原典を辿ると白雪姫はもとより残酷でインモラルな要素は多分にあり、そうした内容をストレートに話せない子どもたちに魔法や魔女や妖精を登場させたお話として伝えるものです。確かにこの映画は、ツッコミどころ満載のユニークな作品で、かつて1940年代に美女と野獣の王子を演じたジャン・マレーの王様役にしたり、フランスの名優たちを揃えて、大人にしか分からないような意味深なセリフのやりとりがあったり、ちょっとしたたかな妖精が未来の世界から持ちこんだアイテムが登場したりで、子供を連れて来た大人たちがクスッと笑えるような映画になってます。
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