ヴェニスの商人のレビュー・感想・評価
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いつかはオリジナルも読んでみたい
「1ポンドの肉を切り取らせるという契約で実際に切り取るときに血は一滴も流してはいけない」というくだりだけ知っていたけれど、こんな話やったんやというのが正直なところ。
中世ヨーロッパの衣装や建物だけでも見所満載だったけれどお金の貸し借りや娘との関係は少しややこしかった。
最後に出てきた法学者が機知に富んでいてすごいなと思った。見事な裁きぶりに打ち上げにも出ずお礼ももらわずに去って行こうとしたけれど結局「指輪をくれ」というのも「エッ」という驚きだった。それも結構固執していた。
最後の最後に解き明かされるけれどなんかひねくりすぎてるような感じがしたがこれがシェイクスピアということで納得しておこう。
シャイロックは改宗させられたけれど理由はどうであれ他のユダヤ人には顔向けできなかったやろなあ。
踏み絵以上にきつかったはず。
無宗教というか万の神というかそんな自分には理解できない罰であった。
それにしても当時からユダヤ人はヒドイ扱いを受けていたというのがわかる。
貪欲な金貸しは別に何人でも良いとは思うのだが・・・・
アル・パチーノの真骨頂が見れる
民話「舌切りスズメ」はこの『ヴェニスの商人』がオリジナルだったのか!?
民話「舌切りスズメ」はこの『ヴェニスの商人』がオリジナルだったのか!?などとつまらぬことが頭の中を駆け巡る・・・
シェイクスピアを3冊読んでレポートを提出した大学時代を思い出しました。実は当時、読む気がおきなかったので、あらすじだけ読んで感想を書いたら「A」をもらったいう事実がありまして、結局この原作は読まずじまい。かといってシェイクスピアが嫌いなのではない。読むのが嫌いなだけなのです・・・したがって、あらすじしか知らないという乏しい知識のみでの映画鑑賞となりました。
『恋に落ちたシェイクスピア』でもそうですけど、女性の男装ってのは好きです。虐げられたユダヤ人というテーマよりも「男装」というテーマのほうがインパクトありました。もしかすると、『リボンの騎士』コンプレックスが幼少期から心の奥に潜んでいるのかもしれません。ついつい、「ばれるなよ、ばれると痛い目を見るぞ!」と手のひらに汗をかくくらいに緊張してしまうほどなのです(誇大表現に注意)。見破られるとまずい相手がアル・パチーノでよかった・・・彼は『インソムニア』で眠らされ、『リクルート』で罠にハメられていたので、多分意識が朦朧としていたのでしょう。「公正だ、公正だ」と眠りながらつぶやいてました。
役者もよかったですけど、今までもジェレミー・アイアンズとレイフ・ファインズの区別がつかなかった上に、弟のジョセフ・ファインズが出演していることによって、さらに名前の効果で混乱してしまいました。「似てないよ」と女性ファンの方々からお叱りを受けそうなのですが、どうも覚える気力がないようです。
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