恋する神父のレビュー・感想・評価
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暴走する幼稚園バス
いつもは不良学生のワイルドさを売り物にするクォン・サンウ。今回はタイプがガラリと変わって、泣き虫の神学生をやっている(注:TVドラマは見ていないです)。
主人公が神父を目指す神学生という設定も風変わりで面白いと思ったのですけど、クォン・サンウはケンカの強い高校生というイメージしか持ち合わせていなかったため、最初の涙を流すシーンで小さな驚愕が・・・俳優として成長してるのですね。ヒロインのハ・ジウォンにしたって、ホラー映画に出てくる綺麗なお姉さんというイメージだったし、こちらも有望株なのでしょう。ストーリーだけはアイドル映画路線まっしぐらという雰囲気でしたけど・・・
しかし、この映画の一番の見せ場、結婚式で聖歌隊が踊り付きでの大合唱。『天使にラブソングを』を彷彿させ、ちょっと感動してしまいました。「デオ・グラシアス」という言葉のしつこいまでの伏線もラストには心に響いてきましたし、人を愛してはいけないという心の葛藤も考えさせられました。
好きなシーンは、ハ・ジウォンが幼稚園バスを無謀運転するところ。幼稚園児が後部座席で真剣な演技をしていましたよ。ソンダル(キム・イングォン)がもうちょっとはじけてくれれば、かなりの出来になったはずです。
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