ハービー/機械じかけのキューピッドのレビュー・感想・評価
全4件を表示
車に感情移入する映画
車をこのくらい好きになれば、事故なんて起こさずに安全運転できるかも・・・って、おいおい、ムチャしよるがな・・・ ヴァン・ヘイレン、ラバーボーイ、ライオネル・リッチー。70~80年代ロック、ポップスファンならかなり楽しめるかと思います。廃車にするための見世物を行なう私設競技場のシーンでは『A.I.』をも思い起こしましたが、ここで使われる曲がヴァン・ヘイレンの「ジャンプ!」。ホッとすると同じに爽快感あふれるところでもあり、映画の中ではここが一番好きです。 1969年の『ラブ・バッグ』シリーズの続編という位置付けで、冒頭では過去の栄光から挫折までを一気に流れます。1963年製フォルクスワーゲンのハービーは引退、すぐにスクラップ工場に運ばれ、そこで主人公マギー(リンジー・ローハン)と運命的な出会いを果たします。ダッシュボードからは1通の手紙、「あなたとハービーがひとつになれば奇跡がおこる」という文を目にして、「フォーチュンクッキーみたいだわ」とつぶやくマギー。完全に彼女の主演作『フォーチュン・クッキー』にかけていますよね。 泣けるシーンなんてほとんどないのに、マギーがスポーツカーが欲しいとトリップの策略に嵌った時、ハービーの表情にじわりと涙腺が熱くなりました。親子愛はいささか平凡であったけど、意外と兄レニーと妹マギーの兄妹愛がさわやかに描かれていて、ライバルの兄弟との対比も面白かったです。 気になったのは、ローハンの目立つソバカス。『フォーガットン』のジュリアン・ムーア以上かもしれない・・・
全4件を表示