輝ける青春のレビュー・感想・評価
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とにかく長い。映画館ではスルーしてしまった
夏休み。ジョルジアという少女に出会ったニコラとマッテオ。旅の途中、彼女を田舎まで送り届ける。1966年のワールドカップ中継を見ながら北朝鮮を応援する神経なんてのも、学生運動気質を表しているのか、ちょっと意外。ニコラの一人旅。船でアメリカ人のベトナム脱走兵と知り合うなど、この青春時代の旅が後々までの彼らの人生に影響しているかのよう・・・
医者になったニコラの妻が赤い旅団に加わって拘留されてしまったり、警官になったマッテオが自殺したりと後半はかなり家族が揺れる。
長い。とにかく長いけど、家族の歴史を語り、感情移入しまくるためには丁度いいとも言える。事件なんかが断片的だということも、それ自体が歴史そのものであることを表しているのだと思うけど、後半の暗さを考えるともうちょっと工夫が欲しいところ。でも終盤になっての母親と娘サラの抱擁シーンはぐさりとくる。
延々と続く4時間の前フリ
・上映時間6時間14分
・鑑賞希望者は3日前以上に電話連絡
・更に当日整理券を配布
・一日一回上映
・「夏休み期間及び休日は予約が満杯です。」
それじゃ何の為の前売券発売だったのか、岩波ホールの理不尽な対応に怒りを覚え評判の高かったこの映画の鑑賞は諦めていたのだが…。今回一日一回の上映+一部・二部を夜7時から日替わりで[レイトショー]として上映してくれた【下高井戸シネマ】さんに感謝します。
【第一部】
☆☆★
とにかく登場人物に魅力を感じない。その為に感情移入が出来ず退屈極まり無かったのが正直なところだった…。
【第二部】
☆☆☆★★
再び退屈な時がただ過ぎて行くばかりだったのが、突然‘ある出来事’が急転直下起こり…ここからラストまでは‘あっ’とゆう間の面白さであった。
総ては最後に向けてパズルが嵌まるまでに延々と4時間近い‘前フリ’だった訳なのだ!
イタリアの近代史を背景に、家族愛・親子愛・夫婦愛・兄弟愛・友情を余すところ無く描く。
第二部は面白かったもののそれも第一部を観ていたからで、その意味では前フリの長さには理解はするが全編を通じての平板な演出やどこか不親切な編集は好みでは無く6時間14分の長さに耐えた自分を思わず褒めてあげたいと思ったのだった(笑)
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