劇場公開日 2005年5月7日

「ジェシカ・ビールファンならぜひ!」ブレイド3 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ジェシカ・ビールファンならぜひ!

2020年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 これが最後の戦い!?で、盲目の科学者の娘はどうなったの?ヴァンパイアを全滅させるウィルス兵器はどうなるの?

 とりあえず、お疲れ様、ウィスラー(クリス・クリストファーソン)。1作目ではガンを患ってると言っていたのにヴァンパイア化されてうやむやになっちゃったし、2作目では人間に戻ったけどその後がわからなかったし、わけがわからなくなったから3作目で都合よく殺されちゃったのね。こうなったら、人気の出そうな新キャラを創りあげれば大成功なのである。ウィスラーの娘アビゲイル(ジェシカ・ビール)は筋肉質に鍛え上げられ、弓を引く勇姿に惚れてしまいそうだ。また、おとぼけキャラのハンニバル・キング(ライアン・レイノルズ)は格闘よりも下ネタギャグが強烈な、イーサン・ホーク似のナイスな兄ちゃん。新しい武器の折たたみ式紫外線アークもかっこいい。

 敵キャラだってすごい!執拗にキングを誘う女ヴァンパイアのパーカー・ポージーなんて、まさしく吸血鬼といった顔立ちで憎たらしいことこの上なし。彼女の弟だってプロレスラーだから迫力満点。ただ、4000年の眠りから目覚めたドレイクは変身しないと迫力がない・・・

 このブレイド3作目の監督は、1、2作目の脚本を担当したデヴィッド・S・ゴイヤー。今までは単純明快でアクションのみの映画という印象が強かったが、今作の主人公ブレイド(ウェズリー・スナイプス)のアクションはかなり抑え目で、むしろジェシカ・ビールのアクションの方が際立っていた。ストーリーや設定は、ヴァンパイア映画に共通する人間と吸血鬼の共存や、ヴァンパイアの弱点(銀の弾、杭、ニンニク、日光など)もしっかり踏襲して、矛盾を感じさせないほど無理のないモノであったが、今回の脚本は穴が大きかった。というより、監督自身の脚本であるから、一人よがりの理解し辛い映画になったのではないでしょうか。ひょっとして彼は、今まではCGやアクションが優れていたためにヒットしたのだということを忘れていたのかもしれません。科学者の娘の件、ウィスラーに変身した件など・・・謎は残るし、続編を考えていそうな雰囲気ですね。

【2005年5月映画館にて】

kossy