セルラーのレビュー・感想・評価
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おっとりスリラー?
古臭さは感じてしまう
終盤のスピード感が抜群
余韻がないかな
シチュエーションは抜群
電話を繋ぎ続けなければいけないという臨場感
総合:70点
ストーリー: 75
キャスト: 65
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 65
当初は演出が軽薄で安っぽく感じたのだが、電話がつながっている状態で全ての物語を進行させていくというのが臨場感を生んだ。そのために次々に物語が動いて展開も早いし緊迫感も出てきた。時々出てくるポルシェ乗りの弁護士みたいなお馬鹿な演出があってみたり、物語上現実的でない部分もあるのだが、あまり本筋を崩すことなく物語が進行していた。一流の緊迫感のある犯罪物映画だとは思わないが、設定も面白いし展開が変化し続けるしで楽しめました。
「スゲェ」っと言ってしまう映画
なかなかのサスペンスです。
拉致された主人公が、部屋に残された破壊された電話機をかろうじて使って
、たまたま偶然につながった青年に救出を依頼するストーリーです。
修理した電話機ではリダイヤルできない以上、この通話が切れてしまうことは、すなわちヒロインの命運が尽きることを意味する。
ビルやトンネルなど携帯の電波が止まったらアウトというのが、独特のスリル感を出していました。文字通りノンストップでドキドキ、息づまるサスペンスが展開します。
その仕掛けとして、拉致の事実が閉じこめられた主人公からなかなか外部へ伝わらないというもどかしさですね。そのカタルシスが次々高まって観客を失望されていくので、否が応でも「どうなるの」と画面に引きつけられました。
なんと言っても、つながった相手の青年ときたら、ビーチでナンパにいそしむ能天気な奴で、まったくこちらの状況を理解してくれません。イタズラ電話と思って切ろうとしてしまうのです。彼を何とか本気にして、警察に行かせても取り合ってくれません。
この監禁場所はいったいどこなのか?
なぜ自分は拉致されたのか?
犯人グループの正体はなんなのか?
いったいどうやって通話一本で脱出すればよいというのか?
観客もヒロイン同様、与えられた情報は非常に少なく、彼女とともに謎解きをしながら得体の知れぬ敵に対する恐怖を味わえます。
とにかく観客には、事件の真相に関わる情報の公開を制限しているので、次々起こる展開に、なぜ、どうしてという疑問がふくらんでしまいます。。
彼は携帯電話からの情報だけでどうやってヒロインにたどり着くのか、どうやって彼女を救い出せばいいのか、その過程に感心するほどたくさんのアイデアや見せ場をちりばめ、まったく飽きさせません。ドキドキワクワク、これほど楽しませてくれる映画はそうそくれたのは久しぶりです。
オーシャンズ13のジョージ・クリーニーは、少しここの作品の爪の垢でも味わった方がいいと思いましたね(^^ゞ
番組を見逃した方は、ぜひDVDをレンタルください。
緊張感が持続する90分
余計な人物描写や演出がなく、ストーリーの本筋の部分のみがテンポよく繋がっていく。始まりから終わりまで緊張感が持続する90分。壊れた有線電話の配線を無作為に接触させることで発信信号作り出し、たまたまかかった携帯電話の相手。かけた側の女は相手の番号がわからないために、二度と同じ番号にかけることはできない。受けた男も着信番号がわからないため、二度とかけ直すことができない。「強盗に捕まっている」と電話越しに会ったこともない女が叫ぶことを信用できるか。会ったこともない男に、女は自分の置かれている状況を信用させることができるか。強盗は、閉じ込めている女の部屋を時折覗きにくる。その目を盗んで会話を続けることができるか。男の乗った車がトンネルに差し掛かれば電波が切れてしまう。話し続ければ電池がなくなる。不安定な状況下で回線がつながっているために、全くの第三者の携帯電話と混線してしまう。2人を繋ぐのは携帯電話だけ、という状況に対し次々と訪れるアクシデント。派手さはないものの、最後まで全く気の抜けない展開で、かなりの良作。エンディングのクレジットも気が利いている。
この手法、とある別の映画と似てるなと思ったら、「フォンブース」と同じ脚本家のラリー・コーエンだった。お金をかけずにプロットだけでちゃんと引っ張っていける手腕はお見事。
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