運命を分けたザイルのレビュー・感想・評価
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なにがなんでも生きて帰るという執念
山岳遭難という絶望的な状況で、なにがなんでも生きて帰るという執念を見せられた作品。
セミドキュメンタリー風に描いてあり、どこまでが演出なのかわかりませんが、主人公の足の痛みや、絶望的な寒さ。過酷な自然の厳しさなど、とてもリアルに感じられました。
すごい話ですね
本人達のインタビュー映像と再現映像が交互に流れるという構成なのですが、本人達が個別にインタビューを受けるのみで交わることがなかったのが何だか却って印象的でした。
しかし、不屈の精神で生還を果たしたジョーはすごいですね。人生訓みたいな話がいくつか出てくるんですが、説得力がすごいですよ。その辺のおっさんと言ってること一緒なんですけど、さすがに違って聞こえます。
ジョーが書いた原作も読んでみようと思います。
極限状態の彼らの心理に敬服
ドキュメンタリーベースだけあってバーティカル・リミットやクリフ・ハンガーとは大違いの迫力。とはいえ派手な展開はないので退屈と感じる人もいるかも。
しかしこの映像どうやって撮った?凄すぎ。ホンマに遭難しないと撮れなさそう
九死に一生を得る為に友を裏切れますか?
登山中の事故で相方が崖から宙ぶらりんになり、もう一人は崖でなんとか踏ん張っている。二人をつなぐのは一本のザイル。一つ確かなのは、それを切らなければ二人とも死んでしまうこと。不確かなのは、それを切れば少なくとも一人は生き残る可能性があるということ。
この実話の答えは相方は切ってしまいます。そして、二人とも生き残ります。
ここまでが宣伝とおりの起承転結です。残された見どころは、いかにして切られた方が生き残るか。実在の二人のインタビュー映像も交えながら、物語は展開していきます。不覚にもこぶしに力が入ってしまいました。実話ベースゆえにとても雄弁です。
二人の間にあるのは友情なのか?それとも、それを超越した何かなのか?本当の友情って!?
な~んてことを考えたい方、おすすめです。
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