ホワイト・ライズのレビュー・感想・評価
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面白い!
この映画は1996年製作のヨーロッパ映画『アパートメント』のリメイクでして、『ホワイトライズ』というタイトルから想像できるように、「純粋な嘘、罪の意識のない嘘」がテーマなのです。こうなったら、騙されてなるものかと身構えて、最初からマシュー(ジョシュ・ハートネット)の台詞からいくつの嘘が導き出せるかをカウントしてしまいました。中国行きの飛行機に乗らない、食あたりした・・・と、とにかく嘘が多いハートネット。途中から数えるのも面倒くさくなりました。
主要登場人物は、彼以外に失踪中の元恋人リサ(ダイアン・クルーガー)、友人ルーク(マシュー・リラード)、ルークの彼女アレックス(ローズ・バーン)の4人。ひょっとすると、この4人が嘘をつき合って、がんじがらめの嘘映画になるのではないかと危惧さえしました。マシューは前述通り嘘が多く、ルークは他愛も無い嘘が多い(「彼女と一晩過ごしちゃったぜ」みたいな)。男女間は嘘と妥協で成り立つんだなぁと気軽に身構え、『スクービー・ドゥ』のバカキャラよりも『スクリーム』の怪しいキャラの印象が強いルークが絶対に怪しいと睨んでいました。途中までは読めるものの、この予想が見事にはずれるという爽快感がたまりませんでした。
それぞれの回想シーンは絶妙にプロットを操作し、時間軸と多方向撮影によるすれ違いを上手く演出していて、「うぁっ、あんた、あの時、そんな所にいたんかい!」みたいな感覚に浸れること間違いなしです。どことなく『いま、会いにゆきます』に似てたりして・・・ふふふ。
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