劇場公開日 2004年11月6日

「どこまでの作品と解するのかの相場が難しい…。」オーバー・ザ・レインボー(2002) yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0どこまでの作品と解するのかの相場が難しい…。

2023年5月20日
PCから投稿

今年164本目(合計815本目/今月(2023年5月度)21本目)。

シネマートでは第3弾まで(第1弾でさえ7月まで続く)過去に放映されていた映画、日本初公開の韓国映画を1週間に1つ扱っていく「韓流映画祭」というものが始まりましたが、その2つめのシリーズにあたります。

テーマとしては、気象予報士(日韓で明確に職業名が違わない限り、日本基準。以下同じ)の急な事故で意識がもうろうとしたなか、なんとか一命だけはとりとめたものの記憶があちらこちら抜けてている、という状況。そして、その話と並行して「フリージア」に関係のある女性のお話。

それだけであれば韓国の恋愛映画という理解(なお、2002年とちょっと古いので注意)になりますが、主人公(どちらを主人公とする立場もあろうかと思いますが、気象予報士のほう?)から見れば、キーパーソンになって登場する「大切にしたいと思っている女性の話」についてはディストラクタ(邪魔的な存在。見る人を混乱させるため「だけ」に登場する)はないどころか、映画のパンフレットやらなにやらいろいろなところで出てきますからねぇ。そこはもう「ネタバレをするなだの何だの」以前に「そういう結末はお約束ですよ」という暗黙の了解がありそうな気がします。

なお、日本では今回のように韓流映画祭で取り上げたのみ以外はもっぱらVOD扱いで、当時の(2002年の)映画館で扱われていたかどうかは不明ですが、展開としてわかりにくい点はないし、現在2023年においても日韓が共通で似たような文化であることから推測がつくこと、また最近は(韓国のほうがはるかにIT先進国なので)ココア(ココアトーク)や特定のIT技術、テクノロジーがどうこうという話は一切出ないです。

 ※ なお、日韓ともに似た文化、違う文化があるのが「虹」であり、虹に関しては日韓共通な文化についてはそれ、異なるものは字幕で誘導がありますが、この理解も大きくかかわってきます。

決して放映されている映画館が多いようでもないですが、まよったら本命以上には推せるかな、という印象です。

 採点に関しては特に(2002年の映画であることまで考えると)そこまで減点材料が見出しにくいという理由でフルスコアにしています。

yukispica