花咲ける騎士道のレビュー・感想・評価
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恋と冒険のフランス映画のエスプリ再現だが・・・
ファンファンことジェラール・フィリップ主演の再映画化だが、前作とは色合いが違って、気軽なフランス的ユーモアが不足とみる。ヴァンサン・ペレーズ、ペネロペ・クルスも悪くないし、王族たち上流階級をカルカチュアしたのもいいのだが、表面的な面白さに終わっている。舞台美術や衣装など凝った画面作りは楽しめるも、あっさりした流れの演出。フィリップとロロブリジーダのコンビにない新たな魅力は感じなかった。作家主義優位のフランス映画界に、エスプリの効いた軽妙洒脱な娯楽大作を作れる監督を、今や求めることは出来ないのであろうか。
戦争がゲームと化していた・・・この冒頭の戦争コメディが面白い。副...
戦争がゲームと化していた・・・この冒頭の戦争コメディが面白い。副官との戦いや、スパイとの追いかけっこなんかがアクションのメインになっていて、ストーリーはどうでもよくなってくる。軍隊に送りこむためのデタラメな占い師ペネロペ・クルスとファンファンの結末なんてのは見えているし・・・
途中、兵士のラッパが“星条旗よ永遠なれ”を吹くところとか、脇のオトボケキャラ。そしてとぼけたルイ15世もよかった。オリジナル版(1952)も観てみたい。
昔々あるところに・・・中略・・・めでたしめでたし
総合:60点
ストーリー: 55
キャスト: 75
演出: 65
ビジュアル: 75
音楽: 65
昔々あるところに、剣の腕前はいいけれど女好きのだらしない男がいましたとさ。そして占い女に騙されて軍隊に入り、恋に落ちて女のために命懸けで活躍して王を助けて戦争に勝ち、そして二人はその後幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
そんな語りかけが似合うようなお目出度くて楽しい昔話。物語は御気楽な喜劇でとんとん拍子で進行していく。それほどたいした内容のものではないが、そのような軽い展開ぶりが売りの喜劇だろう。のんびり楽に見るにはいいのでは。
ヒロイン役のペネルペ・クルスが可愛らしくて最も良かった。かなりはまり役と言える。当時の衣装や街並みのセットも映画に即していて良い出来だった。
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