カレンダー・ガールズのレビュー・感想・評価
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イギリスの女性連盟の女性たちが、病気で夫を亡くした友人のためにヌー...
イギリスの女性連盟の女性たちが、病気で夫を亡くした友人のためにヌードカレンダーを作りお世話になった病院に寄付しようとした実話。
そんなパワフルな女性たちを見ていると何かほっこり、元気をもらえる。
そしてそれは多くの人々に勇気をもたらす。
けれども、成功が大きくなるにつれて家族や友人との摩擦も生じることに。
おもしろさだけではなく、そういった成功での摩擦や衝突も描いているところもいい。
そして、共に映し出される田舎の壮大な風景も素敵。
べ、べ、別にヘレン様のヌード目的で観たわけじゃないんだからね!
芸術的なnude
恒例のカレンダーを決める段階になって、ジョージ・クルーニーがいいだとか、男のヌードが話題になっていた。迷って迷ってといった逡巡ぶりは見られず、ノリで勝負。自分達では撮影もむずかしいとわかり、急遽カメラマンを募集。人前で裸になるのはいやだということで、隣の部屋から指示を出していたが、ここでもノリ。ためらいは一瞬。撮りまくるよりもベストショット、ミラクルショットを連発するが、出来あがりがまた素晴らしい。乳首を見えないよう芸術的に撮る技術も結構素晴らしかったりする。nakidじゃなくてnudeだと主張。nudeのほうが芸術的なのです。
励ましのつもりが、結局は自分達の若返り。男たちのための回春効果もあったのかなぁ・・・中には効果のなかった旦那もいたようだけど・・・売れに売れて、ファンレターがどっさりのシーンにはウルっときてしまったけど、その後がちょっとダラダラ。
やっぱり平凡が一番なのよね~と思わせるラストの太極拳シーンが爽やか。
脱げばいいってもんじゃない
大胆な挑戦でもとりあえずやってみるものだ
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
田舎町で退屈な婦人会から慣習を打ち破る大胆な行動をとり本人たちも驚く反響を得る。本人たち自身の葛藤・保守派の抵抗・家族の反応、彼女らがぶつかる壁を見ていると、結果は二の次でとにかく挑戦すること・行動していくことが大事だと思わせてくれる。大きな婦人会の会場で弁論をしたり記者会見をするつもりでも誰も集まっていないのを見て悪態をついたりするのは、本人たちの不安を良く表していた。英国の田舎の美しい風景も素晴らしかった。
しかし結果的に大きな話題になってしまったが、本来はこじんまりした話で特に引き付けられたわけではなかった。実話が基だから仕方がないが、走り続けているといつのまにか大きな話になっていたというのは物語としてややとりとめもない。
人間幾つになっても、チャレンジ出来るんだね!明日は今日より元気になれそう!
久し振りに大笑い出来た映画だった!!!
胸がスーッとした!「事実は小説より奇なり」とは本当によく言ったものだ。信じられないような話であるけれど、これが実話であると言う事が、余計に楽しさを観る者に提供してくれる作品なのだ!!!しかも、伝統を何よりも重んじている筈の国。その英国のヨークシャーの田舎町で起こった実話と言うのが、また更に面白い!
そして、この田舎町が舞台と言う事で映像がとっても綺麗で観ていて癒やされる。
伝統=保守的で、お固く、変化を拒むと言うイメージが付きまとい、変化を拒絶し、変化しない事を意図的に護る事こそが、伝統と思ってしまうけれども、伝統を重視すると言う文化は、どうやら伝統を護り続けるその一方で、その伝統とは、逆方向へのエネルギーの扉も同時に開く事があると言う事がとても理解出来て面白い。
考えてみれば、事実英国では、常に世界の流行の先端を発信しているのも事実だ。ビートルズに始まり、若い世代のファッションの発信はいつも、イギリスから生れている。
その伝統の国イギリスでの婦人会の定例会ともなれば、絵に描いたようにお決まりの、お茶に、お花のお手入れから、ブロッコリーの栽培法や、キルトの話しに、ケーキのコンクールなど、こんな事が毎月続いて、それが何年も続いていたら、そりゃ地元の婦人会のメンバーでなくても誰でも退屈はすると言うものだ!でも伝統を重んじる彼女たちには、伝統と言う建前の壁に行く手を阻まれ、中々その伝統の壁をぶち破るチャンスが無いのだが、婦人会のメンバーの一人である、アニーの永年連れ添った夫が他界する事で、親友のクリスはアニーの失意を励まそうと奇想天外な型破りの計画を思い付き、婦人会のメンバーにその企画の実現を呼びかけると、多くの協力者を得て、新しい生き方を求めて走り出す女たちの日々が始まると言う、サクセスストーリー。
そしてこの話の素晴らしいのは、クリスの提案した奇抜なアイディアに対して50代60代の女性が尻込みをせずに、賛同し、変化に立ち向かう点だ!
婦人会のメンバーたちがみんなで知恵と力を出し合い、遂にはカレンダーを制作し、販売する中で、まだまだ、どんどん人間的に成長し続けていく姿が描かれているその事実。
婦人会会員同志の更なる友情と協力、人生の新しい目標の達成を成す事には、遅過ぎる事など無く、チャンスはいつでも掴もうと行動する中から生れると言うこと。
この事実が、映画を観ている私たちに、勇気と元気をくれる、そして行動力の大切さと希望に向かう情熱は、一生大切な事だと教えてくれる。
人は誰しも、とかく新しい事にチャレンジする事は面倒臭くなっていくし、良い意味で人生に諦めを持って生きるその事は、賢い大人の成熟した人間の生き方の見本の様にも言われているのが普通の事であるだが・・・
クリス役にヘレン・ミレンとジュリー役にはジュリ・ウォールターなどキャストも実力派女優の競演である。やっぱり英国の映画は芝居が確かな俳優が大勢いるんだよね!
当たり前かもしれないが、アメリカ映画以外にも秀作は沢山あって本当に映画は奥深い!
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