そして誰もいなくなった(1945)のレビュー・感想・評価
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男女10人島物語
言わずと知れた孤島ミステリー及び見立て殺人の極北、アガサ・クリスティの同名小説の映画化だが、随分とのんびりしているし、笑わせにかかっているところすらあり、原作の鬼気迫る独特の雰囲気は払底されている。
英国ミステリーをフランス人の監督がアメリカで映画化するというのも屈折しているが、そもそもルネ・クレールの資質がミステリーとは相容れないような気もする。オリジナルとは異なる甘々のラストもどうかと思うし、“題名に偽りあり”となってしまいそうだ。
映画の中では猫がうろうろしていたけど、(ちょっと覚えていないのだが)原作にも登場していたっけ?誰が持ち込んだのだろうか。これだと島には10人+1匹いたことになる。「家政婦は見た」じゃないが、猫は犯行の一部始終を見ていた可能性もあって、ちょっとイメージが変わるなぁ。
ワンシチュエーション演劇的
有名な推理小説の映画化
原作もそれほどではないが、映画化作品も凡庸
名探偵ポアロの出てこない、アガサ・クリスティーの異色作を映画化した本作、「巴里祭」の名匠、ルネ・クレール監督作品なので期待したが、凡庸な出来映えだった。
白黒だが戦時下のせいか、映像もいまいち。俳優の演技もいまいち。ルネ・クレールは名作「巴里祭」を撮ったのが30歳前後と早熟の監督で、本作は40代半ばと脂が乗り切った年代にも関わらず、ハリウッドの空気が合わなかったせいか、フランス時代のような輝きは画面からは感じ取れなかった。
原作と違うラストも私はあまり好きではなく、クリスティー原作映画(無実はさいなむ「ドーバー海峡殺人事件」も酷かった)を一通り観たいと思うマニアにしかおすすめできない。
やはり、アガサ・クリスティー作品の映画化の最高傑作は、ジョン・ギラーミン監督の1978年版、「ナイル殺人事件」にとどめを刺す。ミア・ファローと、ピーター・ユスチノフの演技が素晴らしく、原作から抜け出たような印象で心に残る。
元祖「そして誰もいなくなった」
インディアン童謡殺人事件?
『そして誰もいなくなった』鑑賞。
*主演*
バリー・フィッツジェラルド
*感想*
原作は聞いたことありますが、見たことがありません。日本版も見たことありませんw
ストーリーは、過去に罪を犯した10人の客が屋敷に招かれ、そこでインディアンの童謡になぞらえて、一人ずつ消えていくサスペンス。
名探偵コナンや金田一のような名探偵的なポジションがいないし、トリックとかほぼないから地味な感じに思えるけど、一人消えて、またしばらく進行するとまた一人消えていくから、皆、疑心暗鬼になって、面白かった。
それと、登場人物は多いけど、それぞれ特徴があるから覚えやすい。
相当古い映画でしたが、普通に面白かったです!もし金田一少年の事件簿のサブタイトルをつけるとしたら、「インディアン童謡殺人事件」とつけられるでしょう。
余計な描写がないし、非常に見易かったです!
アガサクリスティーの作品の映画まだあるのかな…今度調べてみるか。
古典
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