コールのレビュー・感想・評価
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子供を助けたい両親の思い
総合:70点 ストーリー: 60 キャスト: 75 演出: 70 ビジュアル: 70 音楽: 65 子供を誘拐された両親の目の前に犯人がいるという異常な光景。子供を人質にとられてむやみに抵抗も出来なくて、しかもその子供は病気持ちで発作が起きれば死ぬかもしれない。なんとか子供を助けたいと思う両親の気持ちがとてもよく伝わってくる映画だった。それに加えて犯人側の演技も一部を除いてまずまず良かった。 反面、物語は甘い部分がいくつか目に付く。そもそも何時間も犯人と被害者が1対1で対面したまま過ごすなんてのがおかしい。そんなことをしていれば隙も出来るだろうし、実際にあっさりと反撃を受ける。特にケビン・ベーコン、誘拐した子供の母親が会ったばかりの誘拐犯相手にいくらなんでもその気になるわけがないだろうし、あまりに馬鹿すぎるのでここは減点要因。それに素顔を被害者の前でさんざんさらしていては、犯罪が成功してもあっという間に手配書がまわって指名手配されるだろう。こんな犯罪が成功するとは思えないし、随分と大味な計画だと感じる。これが犯罪の素人ならばまだ納得できるのだが、こんなずさんな計画で本当に過去にも誘拐をいくつも成功させてきたのか? 最後の豪快なアクションも、それまでのゆっくりじわじわ迫る緊迫感から変化しすぎでやりすぎじゃないかと思う。飛行機で車と接触して翼を吹き飛ばしながら高速道路に強行着陸とか、いきなりジェームズ・ボンドが登場するのかと思った。急にハリウッド映画を意識させられた。
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