「最初は観てるの疲れたが…」息子のまなざし くーさんの映画レビュー(感想・評価)
最初は観てるの疲れたが…
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説明がなく台詞も少ないまま、登場人物の日常を映す最初の方は、見てるのに疲労感を覚え、
あの新入り少年に執着してるのはなぜ?と気になる展開の中、
なんとなく、矯正施設?の職業訓練かな?と思えたり、
この女性は元妻なんだ、
など少しずつ点がつながったところに
まさかの、息子を殺した少年…
部屋に忍び込むところや、二人きりのときの会話など、ハラハラした。
後見人…まさか引き受けないよね?でも息子殺した憎い奴のはずなのに良くしてあげてるし、
因縁を知らせないまま更生を支えるのか…?
などと妄想が止まらなくなったところで
ああなるとは…
何をして捕まったのか、の問いに「人を殺してしまった」ではなく、盗みだよと、将来は若気の至りでさ〜と勲章のように語りそうな様子に、私の頭が沸騰してしまった。
「5年も償った」なんて言われたり、すぐに逃げるところ、私なら「なんだこいつ、償ってなんかないじゃないか」と息子と同じ方法で殺してしまうな…
最後まで描かないのに、不思議とモヤモヤはなかった。
観終わってみれば満足度高かった。
それでもなお、彼はなぜ息子を殺した奴に丁寧に仕事を教えられたのだろうと気にはなった。
赦しや更生がテーマの映画ではないのだろうなと。
これ以上ない苦痛を与えられても、人生は続くこと。
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