劇場公開日 2003年10月18日

ほえる犬は噛まないのレビュー・感想・評価

全25件中、21~25件目を表示

3.0ワンコの扱いヒデェー

2019年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

未見だったポンジュノ監督の処女作を。
ペ・ドゥナの魅力は出ているが、この先に「殺人の追憶」や「グエムル」撮る才があるとは感じず。

物語は、韓国のどうかと思う猥雑な文化が直に出てきて、そこは面白いというか興味深い。小型犬好きな人は見ないほうがいいでしょうね…。
(一般の人がナチュラルに■しちゃうんだよねぇ…)

ペ・ドゥナの撮り方だけ才能を感じた1作ですた。

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散歩男

3.0犬は食わない・・・

2018年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 犬はマンションの警備員が食おうとしていた。そしてボイラー・キムの恐怖話。そこに地下室をねぐらにする怪しい男もいる。そして第二の犬殺し。ユンジュが犯人なのだが、目撃したヒョンナムが追いかけ、寸でのところで取り逃がしてしまう。飼い主のばあさんは家族がその犬だけという寂しい人。そのばあさん、病気を患っていたこともあって、しばらくして死んでしまう。ユンジュの妻が退職金をもらい、犬を買ってくる・・・

 どこへ話が進むか想像できない、まるでカオスのような脱力系コメディ。犬好きには耐えられない映像があるものの、ユンジュが罪に苛まれるところでホッとするのです。ブラックな展開の中心は結局罪に問われない警備員。なんだかこいつだけは許せない気がする・・・

 黄色いパーカーを被ったドゥナちゃんは可愛く、仕事をさぼって結局クビになるところも憎めないところだ。銀行強盗を撃退する銀行員のニュース映像を見て、生きる目的を見出したのであろうか、犬泥棒と最後にやりあうところはちょっと興奮。思いっきり動き回る健康的な彼女には惚れ直すこと間違いなしだ。そして、文房具屋に勤めるおデブの友だちがいい味出してる。

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kossy

3.0ほえない犬を喰う

2016年12月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

日常物って、特に海外の知らない文化だと難しかったり、見る人を選んだり、暗いイメージがあるけど、見やすくて笑えて怖くてさすがポンジュノだなとデビュー作から色が出てるなと思った。

犬をきっかけに複数のストーリーが重なって転がっていく様が見応えがあった。
犬を食べると言うのは聞いた事はあったけどペットの犬も食う事にビックリした。

ペドゥナの自然な可愛さも良かったけど、ポンジュノの力の抜けた気張らない見せ方が好きなのかもしれない。

因果応報かと思いきやぬるーっと切り抜けていく感じ内心は崩壊寸前なのかもしれないが、それも自然で良かった。

韓国の映画監督は国の問題を真正面から捉える姿勢がとても好きなんだけど、韓国映画を観る度韓国には行きたくないと思う。

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奥嶋ひろまさ

3.5『空気人形』(09)主演のペ・ドゥナさん映画デビュー作品

2010年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

難しい

幸せ

と、同時に
『母なる証明』ポン・ジュノ監督も
今作が長編映画デビュー作になります。

日本アカデミー賞主演女優賞にも
ノミネートされている大好きなペ・ドゥナさん。
デビュー作は、どんなふうだったのか楽しみに待ちました。

☆彡     ☆彡

これ犬好きの人
生理的NGな人いるだろうな
この頃からポン・ジュノ監督っぽさ出てるなぁ(苦笑)

まず、冒頭の感想。
これ、他のレビュアーさんも
書かれていた気がするのですが、
犬が好きな人は、序盤早々にNGかもしれません。

かくなる私も
実家で犬を飼っているくらい、
犬好きですので、このシーンでは思わず
画面から眼をそらしてしまいました。中盤にも、同じくらいキツイ
シーンがありまして、そこも同じように画面から眼をそらしてしまいました。

作品冒頭に
犬の取り扱いについての注意書き?説明文?の
ようなものは表示されるのですが、そうだとしてもあれはきつかったです。

ここさえクリアすれば観ていられます。

ストーリーからは、
ポン・ジュノ監督っぽさを感じました。

ずばり、一筋縄ではいかない。
人物像が、ストレートではない。

人間の複雑さっていうのかな、
人生の不条理さっていうのかな、
主人公の二人に共通しているんですが
成功者ではないんです。しかも二人とも
自分が成功者ではないことに気づいていて
なんとか成功したい、幸せになりたいと、あがいているんです。

作品タイトルから、
ある程度想像はつきますが、
コメディタッチな部分もあるのですが、
全体には、とってもシリアスなんです。

コントっぽい遊び心を感じさせる
シーンもあるのですが、主人公の心情を慮ると痛々しさすら感じます。

“贖罪”

ラストは、ここに収斂。
大学の教室で見せた主人公の表情が
いまだに謎であると同時に、頭に焼きついて離れません。

◇   ◇

注目のペ・ドゥナさん。
『空気人形』のインタビューで
「フィルムを無駄にしないためにもNGは出さないようにした」

こんなコメントを残していたのですが、
特典映像を観たところ、このデビュー作で
「フィルムを大事に」とポン・ジュノ監督から教えられていたみたいです。

三つ子の魂百まで、ではありませんが
最初の作品って、とっても大切なんですね(笑顔)

☆彡     ☆彡

あと色。
黄色や赤色。
原色が目につきました。
これには触れられていませんでしたが
もしかしたら、なにかのこだわりがあったのかもしれません。

鑑賞後感としては、
考えさせられる作品ではありましたが、
考える空白が多すぎて、ちょっぴり後味が。

良い作品なんだけど、もう一歩かなぁ。
ここまでくると完全に好みの問題になっちゃうんだろうなぁ・・・。

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septaka

4.5これは観ておいた方がよい

2008年12月22日

笑える

知的

幸せ

「殺人の追憶」「グエムル」「TOKYO」と、作品ごとにまったく違った顔を見せるポン・ジュノ監督の作品。

公開規模が小さく、ほとんど話題にもならなかったから、おそらくこの作品を観ている人はあまりいないだろうけど、もし、近所のレンタルショップにDVDが置いてあったら、迷わず借りることをオススメしたい。今、最もその動向が注目される天才監督、ポン・ジュノの魅力の一端が分かってもらえると思う。主演のペ・ドゥナもかわいいですよ!

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ダース平太