サンダーパンツ!のレビュー・感想・評価
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オナラの力でできる最大限のこと。
生まれた時からオナラが出て出て止められない少年が、オナラの力を有効活用する装置を作ってくれる天才科学者の転校生と運命的に出会い、やがてオナラの力で世界を救うことになる一大ファンタジー。と、書いていてあまりにもバカげているとは思うが、実際にそういう話なのだから仕方がない。サンダーパンツというのは、オナラの力をエネルギー源とする装置の名称で、当然ながらサンダーバードに由来する。なのでサンダーパンツ1号、サンダーパンツ2号と、新型が開発されることにナンバリングされていく。それがサンダーバード世代の心にヒットするかはちょっと自信がないけれど、オナラにもとことん夢を持て!若人よ!というナンセンスだが超前向きなメッセージが、強引だからこそ盛り上がるクライマックスのカタルシスによって感動すら呼び起こしてしまうのだ。しかし、すでに無名時代でもなかったはずのキーラ・ナイトレイがなんでか1シーンだけちょい役で顔を出していて(しかもカメオ出演感は皆無)、裏事情は知らないが、この映画に出てたってだけでキーラ・ナイトレイのこともより好きになってしまいそうな、そんなハッピームービーでした。いや、バカげてるって怒る人だっていると思うけども。あと、同じ監督の『ミラクルショー ハルド・スミスに何が起こったか?』も、おじいちゃんの超能力によってディスコキッズの少年とパンクス少女の禁断の恋が成就するみたいな、やりたい放題のハッピームービーなんでおすすめです。
ロン!
日本の笑い話にもオナラをしてばかりの人間の物語があった。そこからヒントを得たのかなぁ~などとは思いつつ、イギリスの少年物語はちょっと違っていた。
友情の物語でもあり、自分の欠点を克服し、自分を取り戻すようなハートウォーミングストーリーとして仕上がっていた。宇宙飛行士たちの危機を救うため云々といった突飛なアイデアもファンタジーの域を超えてしまっている。
ハリーポッターシリーズのルパート・グリントが演ずる発明家アランがなかなかのキャラクターだ。
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