「子供を殺せない人殺し」レッド・サイレン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
子供を殺せない人殺し
戦争、暗殺、リンチ殺害の残酷ながらもスタイリッシュな映像。アリスと父親との仲を裂こうとした母親を訴えたかったようだが、元夫はすでに死亡し、アリスは分析医の指導下の元にいたというのだ。序盤からミステリアスに進む絶妙なプロットだ。そしてヒューゴはアリスを父親の元へ届ける旅に出る・・・
「自由の鐘」というグループ。子供を殺すことだけは出来ないヒューゴ。そしてアリスを狙う相手はプロの戦争屋で、ヒューゴもプロの兵士。父親とアリスの秘密を残したまま、緊張感とともに物語が進む。舞台をポルトガルに移して、安宿の銃撃戦はまるで局地的な戦争映画の様相を示す。
母と娘の確執や父と娘の秘密を終盤まで引っ張るが、期待したほどの展開は無く、映像が優れてる割に心理描写が疎かになっているのが残念だ。それにしても、なぜみんな英語だったのだろう・・・
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