レッド・サイレン

劇場公開日:

解説

心に深い傷を負った元傭兵が、母親の実態を知って逃げまどう少女の願いを叶えるため、決死の逃避行の旅に出るフレンチ・アクション。監督・脚本は「EXIT イグジット」のオリヴィエ・メガトン。出演は「SEX:EL」のジャン=マルク・バールと、「トリプルX」のアーシア・アルジェント。

2002年製作/118分/フランス
原題:La Sirene rouge
配給:コムストック
劇場公開日:2003年10月4日

ストーリー

ボスニア紛争終了直後のパリ。12歳の少女アリスが、1枚のDVDを手に警察を訪れた。アニータ警部補(アーシア・アルジェント)に会いたいという彼女は、自分の母親エバ(フランシス・バーバー)がメイドを殺し、その映像がディスクに収められているという。アニータがその映像を見ると、そこには残虐な殺人シーンが映し出されていた。映像は本物と確信したアニータだが、上司は証拠がない限り、少女には深入りするな、と忠告する。エバは多くの会社を持つ大富豪で政界や役人にも深いつながりがあり、武器商人の顔も持っていた。アニータは上司の言葉を無視してエバの家を家宅捜査するが、それがもとでエバは娘アリスを引き取りに警察にやってくる。母親のもとに戻るのを恐れたアリスはトイレから逃げ出し、一台の車に身を隠した。車の持ち主はヒューゴー(ジャン=マルク・バール)。“自由の鐘”という反ファシストの傭兵であり、ボスニア紛争の時に誤って子供を射殺した傷を持つ男だった。彼は、必死で助けを求めるアリスの手をとり、ふたりで街を出る。そしてアリスが3年前に生き別れとなっている父トラビス(ヨハン・レイゼン)がいるポルトガルに向かった。ポルトガルに到着し、ふたりはトラビスからのはがきを頼りにそこに記されていた住所に向かう。だが、そこで待ち受けていたのは殺し屋だった。敏捷な動きで殺し屋を倒すヒューゴー。一方アニータもポルトガルにやってきていた。トラビスの友人が何者かに殺害され、犯人はエバとにらんだアニータ。彼女がチェックインしたホテルには、偶然にもヒューゴーとアリスも滞在していた。そこにまた殺し屋が現れる。襲撃者の動きを察知したヒューゴーは暗闇の中、銃撃戦を繰り広げて一味を全滅させる。アリスを連れて逃げようとするが、偶然にも銃撃に巻き込まれ、腕に怪我を負ったアニータと出会い、3人は教会に逃げ込む。翌日、ヒューゴーとアニータが目を覚ますと、アリスの姿はなく、置き手紙が残されていた。アリスの持っていた絵はがきをヒントに、後を追うヒューゴーとアニータ。そのころ、バスに乗ったアリスは父トラビスと再会していた。だが、そこにやはりアリスを尾けていたエバの部下たちが現れる。ヒューゴーとアニータもそこに駆け付けるが……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0子供を殺せない人殺し

2021年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 戦争、暗殺、リンチ殺害の残酷ながらもスタイリッシュな映像。アリスと父親との仲を裂こうとした母親を訴えたかったようだが、元夫はすでに死亡し、アリスは分析医の指導下の元にいたというのだ。序盤からミステリアスに進む絶妙なプロットだ。そしてヒューゴはアリスを父親の元へ届ける旅に出る・・・

 「自由の鐘」というグループ。子供を殺すことだけは出来ないヒューゴ。そしてアリスを狙う相手はプロの戦争屋で、ヒューゴもプロの兵士。父親とアリスの秘密を残したまま、緊張感とともに物語が進む。舞台をポルトガルに移して、安宿の銃撃戦はまるで局地的な戦争映画の様相を示す。

 母と娘の確執や父と娘の秘密を終盤まで引っ張るが、期待したほどの展開は無く、映像が優れてる割に心理描写が疎かになっているのが残念だ。それにしても、なぜみんな英語だったのだろう・・・

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kossy

1.0なぜ、彼女がアリス役に??

2015年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波
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penguin
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