レッド・サイレンのレビュー・感想・評価
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赤い海の精
レッド・サイレンというと赤い警報装置かと思ったら原題はLa Sirene rougeフランス語でSirène(シレーヌ)は「人魚」や「水の精霊」らしい、劇中では「赤い海の精」と言っていた、ポルトガルの海辺の村コンポルタで日焼けした娘アリスを父親がそう呼んだとのこと。
ストーリーは解説にもあるので省略、要するに殺人鬼の母親から逃れる少女が偶然出会ったかつての兵士に助けられ、追手を逃れながら共にパリを出てポルトガルに居るらしい父親を探すサバイバル・ロード・ムービーです。
冒頭から兵士が少年を銃殺するシーン、ラストには娘が母親を撃ち殺すシーン、観客を動揺させて何が面白いのか、全く何を考えているのか、酷い映画でした。
子供を殺せない人殺し
戦争、暗殺、リンチ殺害の残酷ながらもスタイリッシュな映像。アリスと父親との仲を裂こうとした母親を訴えたかったようだが、元夫はすでに死亡し、アリスは分析医の指導下の元にいたというのだ。序盤からミステリアスに進む絶妙なプロットだ。そしてヒューゴはアリスを父親の元へ届ける旅に出る・・・
「自由の鐘」というグループ。子供を殺すことだけは出来ないヒューゴ。そしてアリスを狙う相手はプロの戦争屋で、ヒューゴもプロの兵士。父親とアリスの秘密を残したまま、緊張感とともに物語が進む。舞台をポルトガルに移して、安宿の銃撃戦はまるで局地的な戦争映画の様相を示す。
母と娘の確執や父と娘の秘密を終盤まで引っ張るが、期待したほどの展開は無く、映像が優れてる割に心理描写が疎かになっているのが残念だ。それにしても、なぜみんな英語だったのだろう・・・
なぜ、彼女がアリス役に??
レオンを彷彿とさせる内容。しかし主人公ともいえる12歳の少女がどう見てもあの両親から生まれた子供とは思えない風貌なのはなぜ??オープニングシーン、フードをかぶった女の子、なかなか顔が見えない演出、見えた途端{ん??」と思ったのは私だけではないはず。また、意味深に名指しで警部補を訪れる理由も不明、少女が警察から逃げ出したとき、なぜ過去のある元傭兵ヒューゴの車に隠れていたのかも不明。まったくの偶然にしても途中武器を調達するようなことまでする必要がまるでない。途中のヨット小屋(?)に立ち寄る理由もよくわからん。母親の手下を殺しただけだった。主人公のお父さんは何の苦労もなく少女一人で探し出せたし??少女は母親殺して何のお咎めなしなのか。意味不明な映画。
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