劇場公開日 2003年9月13日

クジラの島の少女のレビュー・感想・評価

全10件を表示

4.0伝統と男子偏重の間で

2025年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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Jax

4.0選ばれしものの美しい正体

2025年6月29日
スマートフォンから投稿

頑なに伝統を守ろうとする老人
伝説は、伝統は時と共に変わる
息子は糸が切れ、そこを離れた。

親子の断絶
希望の娘
宿るもの
繋がる糸

流れに身を寄せて観た。
自然の美しさが沁みた。

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星組

4.5Hakaは地響き Hakaは海鳴り 生命をもたらすものに幸あれ

2025年6月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2024年の1月のことだ、
ニュージーランドの国会議事堂で、最年少の国会議員、マオリ族の21歳!ハナ・ラフィティ・マイピ・クラークが、議会初登壇の日に強烈なハカ=Hakaを披露した。
そのYouTubeをご存じだろうか。
白いスーツに真赤なシャツ。そして褐色の肌に輝く黒髪。
とんでもない迫力に押されて、僕はその動画を擦り切れるほどに観た。
あれは
「海の彼方からやって来た
我が民マオリの歴史を誇ろう」
というHakaの内容だった。

検索してみたら2025年の今年の彼女のHakaも凄いし!(笑)
この動画も映画と合わせてぜひ見るべき。

今回、配信のお薦めで、中身も知らずに覗いてみた本作だったが、いい目っけもんをした。
「クジラの島の少女」、
原題は 「Whale Rider」。

・・

かつてマオリも、アボリジニも、そして北米のネイティブたちも、
白人政府による強制隔離と民族同化政策の嵐で、彼らの言葉と伝統文化が瀕死の状態にまで追いやられた歴史がある。
(⇒欧米文化の授与、すなわち母語を捨てさせて英語を使わせ、祖霊信仰を否定してキリスト教を信じさせること。親から引き離して子供を白人コミュニティで育てること。
それが侵略白人に対する“原住民ら”の抵抗心を骨抜きにし、“野蛮人”を幸せにする道だと植民地政府は考えたわけだ)。

劇中、働かずに酒浸りになってしまった若者たちの姿や、観光客相手のお土産品作りしかやることのない落ちぶれた姿が、映画にはほのめかされている。

死にかかったクジラに自分たちを重ね、
精霊パイケアの力を受けて、マオリの復活を祈念するための映画なのだろう。

しかし今やニュージーランドは、国会議員の50%が女性で占められるようになった。3年前には女性議員が過半数を超えた世界で6番目の国となった。
そしてついに外務大臣もマオリの女性だ。

男系の男児の跡継ぎしか求めない特殊な生き方をするのは人間だけ。人間以外の生きものたちは、そんな不自然な生き方はしない。

・・・・・・・・・・・・・

【メモ】
僕の母が待望の初子として産まれたとき、おじいちゃんは『女か』とだけ言って部屋を出て行ってしまったのだそうだ。
だれもしらないはずのその一言なのに、祖母は母に、そして母は僕に「この言葉」を伝えた。
そんなことを口にしてしまう必要があったのだろうか。
でもどうしても積年の思いを吐き出して腹いせをしたい。またたとえどれだけ年月が経とうとも収まらぬ怒りを表したい必然が、彼女 =僕の祖母にはあったのだと思う。
祖母は母に伝え、母は僕に打ち明けたわけだ。

祖母と母の実家は、紀伊半島の南端。クジラの港の 隣町だ。
映画を観ながらそれを思い出した。

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きりん

3.5最年少でオスカーノミネートを確認したかった。まあ、なるほどね(笑)...

2025年6月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

最年少でオスカーノミネートを確認したかった。まあ、なるほどね(笑)
主人公に感心するより頑固ジジイにイラつく映画(笑)
伝統は大事だが悪習は断ち切らないと。
日本も同じじゃない?もう愛子天皇でいいと思うんだが(笑)

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はむひろみ

1.0クジラに乗った少女

2023年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

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odeonza

4.0英国は日の沈まない国。新西蘭 濠太剌利 加奈陀 は英連邦

2023年8月1日
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マサシ

4.0途中までは見るに堪えない

2022年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

前半から、もうエンディングギリギリまで、「これ20年前の映画やけど、今やったら製作も上映もできんのちゃうかぁ~?」と思うくらい女性蔑視、女性差別、そしてモラルハラスメントのシーンが多く、男性である自分でさえも気分が悪くなるほどだった。

しかし最後の最後のシーンで、それが杞憂である事が分かる。

そして現代でも、いや、現代だからこそ理解できる「女性の強さ、リーダーシップ」と言うものが上手く表現されているように思う。

かつて、男性より下に見られ虐げられていた時代を耐え抜き、対等、時にはポジション的に上に立つ時もある女性の姿。

その成長過程を、この映画の幼いヒロインを通して観る事が出来た。
(まるで人間の歴史みたく)

ただ、こんな風に古い風習を維持し続ける事こそが、自分の使命、と思い込んでる頑固オヤジは、地球上の未開の地域にはまだいるんやろうなぁ~、という思いも一方である。

この映画の舞台も、そんな未開の地域の割に、登場人物たちは聞きやすい英語を話していた。
あれは、ニュージーランドのなのね。

前述の通り、もう20年も前の映画だが、今でも十分鑑賞に堪えうる内容。

テレビで放送があったら、再度観てみたい。
(多分機会は少ないだろう。その頃には女性差別よりも、LGBTの問題の方が大きくなっていることだろう)

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川柳児

4.0いきなりオスカーにノミネートされた感

2020年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 海辺にクジラの群れが打ち上げらて、村人が集まるシーンは壮観で、クジラを労わる彼らの努力がひしひしと伝わってきた。ここで思ったのが、この映画がアメリカで評価されたのもクジラを愛してやまないからなのかもしれないということでした。その後のシーンは想像ついたものの、『風の谷のナウシカ』を思い出させるファンタジーとなって気持ちが良かったです。子供が主役の映画と言えば、やはり学芸会!自然と涙を誘うケイシャの演技が見事でしたよ!

【2004年2月映画館にて】

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kossy

5.0マオリ族の間に生まれた少女の物語

2019年6月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

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HIDE Your Eyes

3.5誰のせいでもない

2016年1月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

族長である祖父が求める指導者としての血を引きながらも、女であることで認められない主人公。伝統が途絶えること、祖父が失望することに対し、彼女は何度も「それは私が女だったせい?」と考える。そして祖父もまた、ある事件をきっかけに、この不幸は誰のせいだ?と考える。そして彼女が、それは誰のせいでもないのだ、という結論に至り、それまでに、この小さな少女がどれだけ悩んだのだろう、ということに胸がいっぱいになるし、そこに辿り着けたからこそ、彼女は光を見出すことができたのだと思うと、自然と涙が出てくる。また観たくなるかも。

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rie