「わかる人には最高の映画」セクレタリー 蒼月 流さんの映画レビュー(感想・評価)
わかる人には最高の映画
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家庭環境から鬱屈した気持ちを外に出せずに自傷行為に向ける女性リーは自分の性癖に嫌悪感を持ちながらもどうする事も出来ない弁護士のグレイの事務所に秘書として雇われる事になる。
「秘書教育」という名の元に施される理不尽な程のミスの指摘やそれに対して行われる「お仕置き」
そんな二人の間に芽生え始める不思議な感情。
それは雇用関係を超えて芽生え始めた<submissive>と<domination>
グレイに惹かれていくリー。
エスカレートしていく行為と感情に怖さを覚えたグレイはリーを解雇してしまう。
解雇されたリーはネットの出会い系でSM行為をしてくれる相手を探すが求めていたのは行為そのものでなくグレイとの間でしか得られない関係性であった事に気づく。
その後リーのとった行動はノーマルな人から見ればただのストーカーみたいなもので気持ちの悪いものかもしれないが
その性癖のある人から見ればあんな風に愛し愛されたいと物凄く共感の出来るもの。
<submissive>と<domination>という題材では奇しくも同じグレイと名の付く『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』がありますがあちらよりずっと共感度は高いです。
田舎くさいダサダサだった自傷少女がエレガントな奴隷秘書になっていくところも必見。
映像もお洒落で一部の性癖の人達にとってとても憧れな変態シンデレラストーリーです。
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