激怒(1936)のレビュー・感想・評価

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3.0理不尽な市民からの激怒→復讐の激怒→赦しへの気付き、という再生物語だったが…

2024年10月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

最近、「死刑執行人もまた死す」と「恐怖省」
と続けてフリッツ・ラング監督作品を
観ていたところ、あるネットでは、
この映画が評価としてはNo,1
との紹介があり、初鑑賞した。

内容は、市民から受けた理不尽な激怒
に対する主人公の復讐の激怒が
婚約者からの諭しから赦しに変わっていく
というヒューマニズム溢れる作品だった。

しかし、当初の誘拐犯扱いの段階での
車や紙幣番号の一致やピーナッツの件
があったとしても、
・逮捕・立件するには要件が弱過ぎないか?
・なぜ紙幣の番号が一致したのか?
・あの状況で誰にも目撃されずに
弟たちの所に戻って来れる?
・被害者の死が確認出来ていないのに
なぜ殺人事件の裁判が成立するのか?
等々、
プロットに理解が及ばないことが支配して、
なかなか物語の世界に入り込めなかった。

それにしても、
この作品での暴徒化した市民の行為は、
群衆心理でたくさんの朝鮮の方々が犠牲
となった関東大震災や、
トランプ発言に触発された米国民の
議事堂襲撃事件を思い出させ、
国民が聡明かつ理性と冷静な判断力を
常に持ち合わせないと、
似たような事件がいつでも起こり得ることを
我々は常に肝に銘ずる必要があることを
改めて認識させられる鑑賞ではあった。

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KENZO一級建築士事務所

4.0名作

2018年8月18日
iPhoneアプリから投稿

抱擁、裁縫、雨の列車、古びた車、犬、噂を広め人々、暴徒たち、焼ける建物、気絶…
全ての画面の動きと素晴らしいショットに、監督の覚悟みたいなものが溢れている。

罪と罰のラスコーリニコフがソーニャの愛の前で頭を下げるように、主人公も恋という深い愛によって赦しと再生が存在することを証明してくれた。

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Raspberry