「実に巧なつくりあがりのクリストファー・ノーランの初長編作品」フォロウィング ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
実に巧なつくりあがりのクリストファー・ノーランの初長編作品
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ビルとコッブと女、基本この3人で話が進行していきますが、
全てコッブの手の上で踊らされていた・・というオチが素晴らしかったです。
ノーランらしく、割と冒頭から時間軸の入れ替えをすることで
「え?これってどういうこと? 今? 過去? 未来?」と色々想像しちゃうんですね。
劇中のキャラクターはコッブが敷いたレールの上を走らされている感じですが、
私たち観客もまた、まんまとノーランに踊らされているのだと思いました。
こういう話は珍しくないですし、驚きもないのですが、
まずもってそこに気づかない自分は、鑑賞中、実に映画に入り込めましたし、楽しめました。
本作を25年前に初長編としてつくっているノーランは、やはり只者ではありませんでしたね。
今まさに、そのことをノーラン自身が物語っていると思います。
本作をリアルタイムで観ていたら、自分はどんな感想を持ったのだろう?と想像を巡らせるものの
今ほど「面白い」と感じたかは微妙です。
なぜなら、ノーラン作品を知っているからこそ楽しめた!ということも、少なからずあっただろうと思うためです。
とは言え、面白い!
それでいいじゃないかと思いました。
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