劇場公開日 2024年4月5日

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「知性派監督の挑戦状。」フォロウィング sigeさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5知性派監督の挑戦状。

2011年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

数年ぶりに鑑賞。

「インセプション」までを観て思ったのですが
ノーラン作品は“どうだ、ついて来れるかい?”という
ある種の自信やナルシズムを感じます。
ただ、それが鼻についたり観客を置き去りにするのではなく、
そのさじ加減が絶妙であるがゆえに
私たちの想像力を刺激して
“次の作品を一日でも早く見たい”、
そんな風に思わせるのではないでしょうか。

今作はタランティーノにより
“すでに使い古されたかのような時間軸をずらす手法”を
とっています。

それが観客を混乱させます。
白黒映像で、しかも似たような場面が続くため
状況が分かりづらく物語についていくのに必死です。
フィルムノワールを撮りたかっただけではない、そう私は感じました。
集中力が途切れれば興味を失う観客も出てくるのに
ノーラン監督はあえて挑戦しています。
まるで“ついてこれる奴だけ付いてこい”と言っているかのように。

そしてラスト。ご褒美が待ってます。

sige